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 2月14〜18日に行われたITTFワールドツアー・クウェートオープン。その結果を見て、U-21(アンダー21)男女シングルスが行われていないことに気づいた方も多いのでは?

 今シーズンからワールドツアーは賞金総額に応じて、スーパーシリーズ、メジャーシリーズ、チャンレジシリーズの3カテゴリーに分類。昨年サテライト大会として行われていた「ユーロ・アフリカサーキット」がチャレンジシリーズの中に組み込まれている。各大会のカテゴリー分けは下記のとおり。

スーパーシリーズ(賞金総額20万ドル以上)
→クウェート、カタール、中国、日本、ドイツ
メジャーシリーズ(賞金総額10万ドル以上)
→オーストリア、韓国、チェコ、ポーランド、ロシア、スウェーデン
チャレンジシリーズ(賞金総額3万ドル以上)
→スペイン、クロアチア、エジプト、モロッコ、アメリカ、ブラジル、ベラルーシ、ベルギー
※8月開催のHarmony中国オープンは詳細未定

 男女シングルスと男女ダブルスは各シリーズとも開催が義務づけられているが、スーパーシリーズの5大会については、U-21男女シングルスの開催はオプション。主催者側が開催するかどうかを決定する。そのため、クウェートオープンでは未開催だが、同じスーパーシリーズのカタールオープンでは、U-21男女シングルスが開催される予定になっている。

 また、昨年はワールドツアーの男女ダブルスの決勝トーナメントは、すべて7ゲームズマッチで行われていたが、今年からは5ゲームズマッチで行われている。女子ダブルス1回戦で平野美宇/伊藤美誠の小学生ペアが石賀浄/梁夏銀(韓国)に3−1で快勝したように、日本の若手ペアにも強豪撃破のチャンスが出てきそうだ。
 2月14日(木)〜18日(月)にクウェート・クウェート市で行われたITTFワールドツアー・クウェートオープン。女子ダブルスで石川佳純/森薗美咲(全農/日立化成)が決勝で丁寧/李暁霞(中国)に敗れたものの準優勝を果たした。

 男子シングルスでは、補助剤問題でロンドン五輪以降の国際大会出場を見合わせていた水谷隼(beacon.LAB)が今大会より復帰。準々決勝で馬龍(中国)に1-4で敗れたが日本選手最高位のベスト8入りを果たした。男子のベスト4は中国が独占。張継科と馬龍の決勝は張継科が4-1で馬龍を下し、今年のツアー初勝利をあげた。

 女子シングルスでは石川佳純が準々決勝まで進んだが、馮天薇(シンガポール)に1-4で敗れベスト8。福原愛(ANA)は石賀浄(韓国)に0-4のストレートで敗れ2回戦敗退となった。女子の優勝は劉詩雯(中国)。馮天薇を4-2で下し張継科同様、今年のツアー初勝利をあげた。

各種目の優勝者は以下のとおり。

● ITTFワールドツアー・クウェートオープン優勝記録
男子シングルス:張継科(中国)
女子シングルス:劉詩雯(中国)
男子ダブルス:許シン/閻安(中国)
女子ダブルス:丁寧/李暁霞(中国)※2位:石川/森薗

大会結果の詳細はこちら↓
日本卓球協会HP:http://www.jtta.or.jp/result/2013/worldtour/kuw/kuw2013.html
ITTF(国際卓球連盟)HP(英語):http://www.ittf.com/competitions/competitions2.asp?Competition_ID=2198&category=pt
 2月15〜17日に大阪のボディメーカーコロシアム、浪速スポーツセンターで行われた「第52回大阪国際招待卓球選手権大会(大阪オープン)」。シングルス・ダブルスで男女計10種目が行われた。参加した選手は計2000名以上にのぼったという。各種目の優勝者は以下の通り。

●男子シングルス:大島祐哉(早稲田大・東京)
●女子シングルス:田代早紀(日本生命・大阪)
●男子ダブルス:堀大志/渡辺裕介(明徳義塾高・高知)
●女子ダブルス:土田美紀/三宅菜津美(中国電力・広島)
●ジュニア男子:松下大星(愛知工業大名電高・愛知)
●ジュニア女子:阿部愛莉(四天王寺高・大阪)
●カデット男子:永田佳大(石田卓球クラブ・福岡)
●カデット女子:山本笙子(ミナミラボ・福井)
●ホープス男子:加山裕(華兵ロードスカイ・兵庫)
●ホープス女子:皆川優香(TEAM上宮・大阪)

 男子シングルスは、高校生・大学生がベスト8を独占。決勝は1年生の大島が快足フットワークとチキータを武器に、全日学選抜2位の藤木をシャットアウト。女子は、藤井優子とのニッセイ対決を制した田代が優勝を果たした。ちなみに田代は、17日が22歳の誕生日だった。「チームのみんなは全国クラスの大会で優勝を経験しているが、私は大きな大会で優勝したことがなかった。誕生日ということもあり、本当にうれしいです」(田代)。
 また女子ダブルスは、一昨年、昨年の福岡春菜/土井みなみペアに続き、中国電力勢が3年連続で優勝。本大会の詳しい報道は、卓球王国5月号(3月21日発売)で掲載します。
  • 男子シングルス優勝の大島

  • 女子シングルス優勝の田代。誕生日のご褒美は「最近控えていた甘い食べ物」とのこと

 2月14日(木)〜18日(月)にクウェート・クウェート市で行われているITTFワールドツアー・クウェートオープン。初日の14日には日本の若手選手の活躍が見られ、ITTFのホームページでも取り上げられた。

 男子シングルスの予選リーグで、酒井明日翔(JOCエリートアカデミー/帝京/WR251)が1月のスペインオープン優勝のマツモト(ブラジル/WR84)に勝利。続く1月のITTFグローバルジュニアサーキットファイナルで優勝の森薗政崇(青森山田高/WR248)が7度の五輪出場を誇るベテランJ.セイブ(ベルギー/WR103)に勝利。そして、東勇渡(JOCエリートアカデミー/帝京/WR264)がラシン(エジプト/WR92)を破りITTFのHPでは「ハットトリック」として紹介された。
 3選手とも予選リーグはあと1試合残っているが本戦への進出は濃厚。本戦での活躍にも注目したい。

●男子シングルス予選リーグ
酒井 8、8、-6、-10、8、-6、6 マツモト(ブラジル)
森薗 -9、-9、6、9、5、9 J.セイブ(ベルギー)
東 7、4、12、-6、-11、-7、5 ラシン(エジプト)

※情報提供:ITTF(国際卓球連盟)
※関連記事(英語):http://www.ittf.com/_front_page/ittf_full_story1.asp?ID=30495&Competition_ID=2198&
  • ITTFホームページ

 2月12日(火)、13日(水)に東京・味の素ナショナルトレーニングセンターに於いて「第27回ユニバーシアード競技大会代表選考会」が行われ、男子は平野友樹(明治大)が女子は石垣優香(日本生命)がそれぞれ1位通過となった。
 男子は15名、女子は13名が参加し、総当たりのリーグ戦で行われた選考会。男子は平野、大島祐哉(早稲田大)、笠原弘光(協和発酵キリン)がそれぞれ12勝2敗で並んだが、勝率で平野が1位、笠原が2位となり、代表候補(上位2名)としての推薦が決まった。
 また、女子は石垣が同じカットマンの根本理世(中央大)に敗れた1敗のみの11勝1敗で1位。2位には10勝2敗の根本が入った。

 第27回ユニバーシアード競技大会(卓球競技)は7月8〜15日にロシア・カザンで開催される。

選考会の詳細は日本学生卓球連盟のHPよりご覧ください↓
http://jsttf.takkyu.ne.jp/japan/japan_news.php?mode=3&c=342

※写真は平野(左)と石垣(全日本選手権より)
 6月19日(水)〜23日(日)に神奈川・横浜文化体育館にて行われるITTFワールドツアー『ジャパンオープン荻村杯2013』の前売りチケットが神奈川県卓球協会と「チケットぴあ」で発売開始となった。
「チケットぴあ」では一般席のみの販売で、特別席と小中高席は神奈川県卓球協会へFAXでの申し込みとなる。観覧ご希望の方は早めにチケットをゲットしよう!
 
詳細は神奈川県卓球協会HPまで↓
http://sports.geocities.jp/takkyuukanagawa/


 中国が生んだ世界卓球界のスーパースター、荘則棟氏が亡くなった。
 2003年に北京に向かった。取材の相手は、王楠、王励勤、蔡振華、そして荘則棟だった。今、思えばものすごいメンバーだ。
 荘則棟氏とは8時間に及ぶインタビュー。場所は、北京市内の新華飯店というホテルの一室。まるで演劇を見るような話しぶりと、要所で筆を持ち、漢詩をしたためる姿。今までの取材経験の中でもっとも印象深いインタビューであり、亡くなる前にもう一度インタビューしたい人だった。
 その日、一緒に2度食事をしたが、どこに行ってもお店の人が寄ってきて、サインを求めていた。スポーツ大臣、失脚、復活という波瀾万丈な人生を通しても、彼のスーパースターぶりは変わらなかった。少年時代から様々な困難を乗り越え、卓球でも多くの強敵を倒したが、最後は癌という相手と向き合った荘則棟氏。
 ご冥福をお祈り致します。          (編集人・今野)
  • 写真は2003年にインタビューした際の荘則棟氏

 今日2月10日の17時6分、1961・63・65年世界選手権3連覇の荘則棟(中国)が、入院先の北京市佑安医院で亡くなった。享年72。

 荘則棟は江蘇省揚州市の出身。北京市に移住後、北京市少年宮で卓球を始めてすぐに頭角を現し、59年に中国男子ジュニアチーム入り。2年後の61年世界選手権北京大会で初出場・初優勝の快挙を達成すると、両ハンドから機関銃のような強打を放つ、独創的な右ペン表速攻で、63年プラハ大会、65年リュブリアナ大会でも優勝して世界選手権3連覇。中国の国家的な英雄として絶大な人気を誇った。
 文化大革命による2大会欠場の後、71年世界選手権名古屋大会では中国代表として再び卓球界に登場し、中国とアメリカによる「ピンポン外交」で大きな役割を果たした。後にはスポーツ省大臣(国家体育運動委員会主任)まで上り詰めながら、失脚して投獄されるなど、波瀾万丈の人生だった。

 2008年に直腸ガンが発覚してからは、手術や放射線治療を繰り返し受け、全身に転移するガンとの長い闘病生活を送っていた。奇しくも中国の旧正月にあたる「春節」の日に、世界の卓球史に偉大な足跡を残した名選手がこの世を去った。ご冥福をお祈りします。
 3月16〜17日、中国・青島で開催の「アジア・ヨーロッパオールスター対抗戦(アジアストップ)」の出場メンバーが発表され、日本からは水谷隼(beacon.LAB)の出場が決まった。
 「アジア・ヨーロッパオールスター対抗戦」は、アジアとヨーロッパのトップ選手により年に2回行われる大会。今大会の賞金総額は95,000ユーロ(約1,190万円)で、勝利チームには63,000ユーロ(約790万円)、敗者チームには32,000ユーロ(約400万円)が贈られる。勝敗は2日のトータルの勝率による。

出場メンバーは以下のとおり。(※WR=ワールドランキング/13年2月発表)

●チームアジア
張継科(中国/WR3)
荘智淵(チャイニーズタイペイ/WR6)
水谷隼(日本/WR8)
朱世爀(韓国/WR12)
江天一(香港/WR14)

● チームヨーロッパ
オフチャロフ(ドイツ/WR9)
サムソノフ(ベラルーシ/WR11)
クリサン(ルーマニア/WR19)
フレイタス(ポルトガル/WR25)
陳衛星(オーストリア/WR26)
 全日本後にインフルエンザにかかり、休養していた福原愛(ANA)選手にようやくインタビューができた。
「 オリンピックが終わってすぐに(右ひじの)手術をしていただけたので、そこで自分の中で本当の意味でリセットできた」と振り返り、「今回の優勝は、勝った瞬間は自分でも信じられなくて、『えっ、ホントに?』という感じでした」と語る愛ちゃんこと、福原選手。
 「選手・福原愛」へのインタビューは10年前に始まった。ずいぶん大人になった(当たり前ですが)愛ちゃんだが、礼儀正しさと明るい対応は相変わらず。
*詳しくは2月21日発売の卓球王国「チャンピオンインタビュー」で