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ダルコ・ヨルジッチ「我が家」ザールブリュッケンへの感謝「感情が大きく揺さぶられるような楽しい瞬間ばかり」

WTTチャンピオンズ横浜でインドのタッカルを下し、見事にベスト16進出を果たしたスロベニアのエース、ダルコ・ヨルジッチ。

2022年ヨーロッパ選手権での準優勝(決勝でドイツのチウ・ダンに惜敗)や、同年5月に記録した自己最高位・世界ランキング6位など、長年にわたりヨーロッパ卓球界のトップランナーとして君臨している。

そんな彼にとって、今シーズンは大きな転換期だ。昨シーズンまで8年間にわたって在籍し、絶対的主力として活躍したドイツ・ブンデスリーガの名門「ザールブリュッケン」を退団。今シーズンからはポーランドリーグへと新天地を求めた。

8年間の思い出とこれからのロードマップについて話を聞いた。

子どもが大人へと成長した、8年間の「家」

ーー昨シーズン限りで、長年中心選手として躍動したブンデスリーガの「ザールブリュッケン」との契約を終えられました。振り返ってみて、どんな時間でしたか?

ヨルジッチ:

「本当に信じられないほど素晴らしい時間でした。このクラブでヨーロッパチャンピオンズリーグ優勝をはじめ、ドイツカップで2回、ブンデスリーガでも2回の優勝を経験し、数多くのトロフィーと勝利を手にすることができました。

感情が大きく揺さぶられるような楽しい瞬間ばかりで……まさに『子どもが大人になっていくような時間』でしたね。ドイツでプレーした通算9年間のうち8年間をザールブリュッケンで過ごしたので、僕にとってあのクラブは本当に『我が家(ホーム)』のような場所でした。そこで心からハッピーな時間を過ごせたことに感謝しています」

ロス五輪を見据えた「試合数の削減」と環境の変化

ーー愛着のあるクラブを離れ、新天地へ向かう決断をした理由は何だったのでしょうか?

ヨルジッチ:

「トップレベルで走り続けることは非常にタフで、自分自身の中に疲弊していく感覚もありました。そして何より、次の大きな目標であるロサンゼルス五輪を目指すうえで、少し試合数を減らしてコンディションをコントロールする必要性を感じたんです。

今シーズンからは、スロベニアのチームメイトが紹介してくれたポーランドリーグの『オーリッチ』というクラブでプレーし、チャンピオンズリーグにも出場します。状況によってはギリシャリーグに出場する可能性もありますが、基本的にはクラブでの試合数を調整し、WTT(ワールドテーブルテニス)に集中して参戦していくつもりです。

現在は基本的に母国のスロベニアにいて、距離も近いクロアチアも練習拠点にしています。ロサンゼルス五輪までは、この練習環境でじっくりと自分を追い込んでいく予定です」

ーー新たなスタートを切る中で、次に見据えるゴールを教えてください。

ヨルジッチ:

「現在は世界ランキング15位ですが、まずはトップ10以内(10位以内)に戻ることですね」

8年間過ごした「我が家」を離れる決断は、決して容易なものではなかったはずだ。しかし、その根底にあるのは2028年ロサンゼルス五輪への強い情熱と、プレイヤーとしての冷徹な自己分析である。戦う場をコントロールし、再び世界のトップ10、そしてその先へと駆け上がろうとするスロベニアのヨルジッチはいまだ健在だ。

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