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 本日、東京神谷町のテレビ東京のスタジオで世界卓球の公式ドロー(抽選)が行われる。
 ドローをひくゲストにはボクシングの村田選手、サッカー元日本代表の宮本氏など豪華ゲストがおり、卓球からは(というか卓球のドローです、これは)伊藤繁雄氏、松崎キミ代さんなど元世界チャンピオンが登場します。
 テレビ東京で午後1時から生中継で放送されます。とは言っても、テレビ東京が見られない地域の方も多いので、その方はITTFのホームページ、そして卓球王国WEBでもなるべく早めにお知らせするつもりです。

 3月8日の日本卓球協会理事会でも「プラスチックボールはどうなるんだ。今度開催される予定の全国大会ではどうすればいいんだ」という理事の声が上がった。
 ITTF(国際卓球連盟)は今年の7月からプラスチックボールを導入したいという考えを変えていない。そうなるとワールドツアーに出場するような日本代表選手はプラスチックボールで練習することになり、来年1月の全日本選手権は世界選手権の選考会も兼ねているので、理屈から言えば、プラスチックボール(もしくはセルロイドと併用?)で開催されると予想される。そうなると各地の全日本選手権予選はどうなるのか・・・頭が痛い問題だ。

 一方、国内大会では7月の全国ラージボール大会は「セルロイドボールとプラスチックボールの併用」ということが理事会で確認された。つまり、全国大会などでは試合前に選手がセルロイドかプラスチックボールかを選ぶ。

 卓球のルール上は規格(直径40mm、2.7g)にあっていればセルロイドであろうが、プラスチックであろうが問題はない。しかし、選手にとっては大きな問題になる。同じ規格といいながら弾みや、スピード感が違うためだ。理事会でも「音は違うけど、打ってみたらさほど違和感はない」という発言もあったりと、選手と役員では温度差があるのも事実。

 セルロイドとプラスチックボールの併用と言っても、現時点で40mmのプラスチックボールは卓球市場に出回っていないので、理事会で理事の人は想像力を使いながら議論している状態。ある理事から「プラスチックボールは1個60円くらい値上がりすると聞いている。しかも4月から消費税も上がるので、3月中に連盟として買いたいのだが・・」などという意見なのか陳情なのかわからない発言まで飛び出すほどだ。まだ国内に出回っていないボールの、しかも値段までも飛び交う混乱状態。

 7月まで時間がない中、中国から届いた『ピンポン世界』という雑誌には、中国の国家チームの2軍選手やコーチがプラスチックボールを試打したという記事が掲載されている。
 さすが、中国。もう将来を見据えて、若手はプラスチックボールに切り替えているのか。2月には、Palio(中国・継ぎ目なし)が紅双喜、双魚(継ぎ目あり)、許招発(継ぎ目なし)に続いて、4社目の公認ボールとなった。
 しばらくは情報の錯綜(さくそう)と混乱が続きそうだ。
3月1日のスロベニア・リュブリャナで行われたITTF(国際卓球連盟)のEC会議(役員会)でのITTFシャララ会長へのインタビュー。ITTFホームページから。

――別な問題点として以前にも増して中国の独壇場となってきたと思いますが。他の国が中国に追い付けるようにITTFとして、何か手助けする方法は考えていますか? また、中国とヨーロッパの差が広がっているのはなぜでしょう。ヨーロッパ勢は、いつになったら以前のように中国に近づくことができるのでしょう?

シャララ会長● 20年前の1995年頃から、中国は卓球を国技とし、一番になるために正しい方向に進んできた。選手の体力トレーニングの強化を図った結果、30年前の中国選手と今の選手とでは全然違います。現在の中国選手は体力面でも、他の国よりしっかり準備していますので、全てにおいて他の国より上回っています。
 以前、スウェーデン、ユーゴスラビア、ドイツ、フランス、そしてチェコなどの選手は身体的にアジア選手より強かったので、中国選手が苦手なスタイルの選手もいました。しかし、現在、中国は卓球に必要な身体能力でも一番となり、 誰よりも先頭を走っている。どれだけ彼らを動かしても、バランスを崩さない。ヨーロッパ選手が度々転んでいる場面を見るが、中国選手はバランスを保っています。例えば、ボル(ドイツ)は度々座わりながら打っている時がありますが、中国選手が転ぶのを見たことがない。もし、彼らがバランスを崩したりしても、修正しプレーを続けることができる。彼らはこの分野で他をかなり引き離しています。

 第2に1970年代と1980年代、ヨーロッパと日本は他の国より良いラケットやラバーを使っていた。しかし、今は中国が最高の用具を使用している。

 第3に中国選手の自信が大きくなったことも上げられる。以前の中国は自信のない選手が多く、接戦になると勝つことができた。しかし、現在彼らは自分たちが優位だとわかっているので、本当に勝つのが難しくなった。今でも彼らは調子が悪いとすぐに崩れる。ヨーロッパ選手よりメンタルが強くないからだ。しかし、あまりにも勝利している回数が多いため、自然と自信がつき、メンタルも強くなってきた。これら3つの要因が彼らを本当に強くし、追いつくには長い時間がかかります。

 私たちは中国に協力してもらわないといけない。彼らはすでに始めてくれていますが、まだまだ十分ではありません。ナショナルチームのトレーニングやコーチなどオープンにする必要があります。これから徐々に行っていくと思いますが、現在、どういうやり方が良いのか悩んでいるのだと思います。彼らは自分たちの文化や考え方で物事を処理しようとしているので、他の国ではうまくいかないことがあります。私は彼らに助言したいのですが、もちろん彼らには彼らの考えがありますので難しいです。

 彼らのひとつの案はダブルスを他の国の選手と組むことですが、一時的なもので長期間を考えての解決にはならないと思います。ナショナルトレーニングセンターをオープンにして、他国のナショナルチームがそこで一緒に練習できるというような具体的な策を提案しています。全部の秘訣を教える必要はないのです。他のチームが自分たちで探し出さないといけない。 

 5年間だけオープンにする方法もあります。また、2つ目として彼らが1970年代に行っていたことですが、優秀なコーチを他の国に送るという手段もあります。発展途上の国には必要なく、トップの国だけに行い彼らを引き上げてほしいのです。新しいフランスのコーチは中国人です。新しい試みを既に始めていますが、これからさらに行って欲しいと思っています。しかし、問題はほとんどのコーチが中国語しか話せないことです。通訳付きで送るのは難しい。コーチが直接、選手に話すのとそうでないのとでは、大きな差があります。中国には10年位前から選手とコーチに英語のクラスを受けさせるように言っていました。選手に対しては実行し始めましたので、コーチにも行えば、彼らは外国で教えられるのです。

 中国は私たちの提案に耳を傾け実行してくれているようですが、その提案が良い方法なのだと信じるのに時間がかかるのです。最近の私からの提案は一時しのぎの方法ではなく、確実に実行できる方法を考案して欲しいということです。「オープンドアポリシー」を実行して、他の国にどんな練習を行っているかを全部見せ、他の国がその中で彼らの秘密を探り出して行くようにすれば良い。特に、ドイツ、フランス、ロシアなどの選手が練習に参加すれば、その後の試合で中国選手と対戦しても恐れることはなくなるでしょう。 <続く>

  • 中国選手は90年代から変革している。身体能力でも優位に立っている。写真は王皓

  • 打球した時、抜群の安定性を誇る張継科

 3月12日、ソ連(ソビエト連邦)代表として世界選手権7大会に出場し、69年世界選手権女子団体・女子複優勝などの実績を残したゾーヤ・ルドノワが逝去したことをITTF(国際卓球連盟)が伝えた。享年67。

 ルドノワは1946年8月19日生まれ、ソ連の首都モスクワの出身。当時の卓球界で黄金時代を迎えていた日本の影響から、日本式ペンホルダーのドライブ型として頭角を現し、61年ヨーロッパユース選手権で3冠を達成。63年世界選手権プラハ大会にソ連代表として初出場し、67年ストックホルム大会ではシングルスで準決勝に進んだが、日本の深津尚子に敗れている。
 そして、続く69年ミュンヘン大会では、女子団体決勝で、予選リーグで日本を破ったルーマニアに3ー0で勝利して優勝。女子ダブルスでもスヴェトラナ・グリンベルグとのペアで初優勝を飾った。ヨーロッパ選手権では、地元モスクワで行われた70年大会で4冠王となるなど、計10個のタイトルを獲得した偉大な女王だった。
  • 日本式ペンホルダーを使った欧州女王・ルドノワ 写真提供:ITTF

 今週土曜日の3月15日、JA全農2014年世界卓球団体選手権東京大会のドロー(組み合わせ抽選)が行われる。
 その模様がなんとテレビ(テレビ東京系)で生中継されるのだ。
 司会は、卓球アナウンサーとして卓球王国でおなじみの福澤朗氏。解説者として、宮崎義仁さん(前日本男子監督)と、先日、現役引退を表明した藤井寛子さん。そして、ゲストとして宮本恒靖(サッカー)、村田諒太(ボクシング)、柴田亜衣(水泳)、杉本美香(柔道)さんら、豪華メンバーが出演する予定だ。
 日本の対戦相手はどこになるのか? 放送される地域の人は、ぜひ、自分の目で確かめよう! 


【日本の運命は…!?世界卓球2014東京大会ドローセレモニー独占生中継!!】
テレビ東京系列
放送日:3月15日(土) 13時〜13時55分

※放送日程および、内容は予告無く変更となる場合があります。

http://www.tv-tokyo.co.jp/program/detail/21722_201403151300.html
 3月10〜12日、JA全農世界卓球東京大会の韓国代表最終選考会が泰陵(テルン)選手村で開催。男子は鄭栄植(大宇証券)と徐賢徳(三星生命)、女子は趙ハ羅(三星生命)と朴英淑(韓国馬事会)が男女の1・2位となり、代表権を獲得。東京大会の韓国代表メンバーは下記のように確定した。

★男子
朱世爀(WR18/三星生命)
金珉鉐(WR19/KGC人参公社)
趙彦来(WR23/エスオイル)
鄭栄植(WR35/大宇証券)
徐賢徳(WR76/三星生命)
☆女子
徐孝元(WR9/韓国馬事会)
石賀浄(WR18/大韓航空)
梁夏銀(WR19/大韓航空)
朴英淑(WR72/韓国馬事会)
趙ハ羅(WR144/三星生命)
※WR=2014年3月発表の世界ランキング

 男子の鄭栄植は選考会で10戦全勝し、文句なしで代表権を獲得。8勝2敗の徐賢徳がそれに続き、最後の代表切符を手にした。世界ジュニアチャンピオンの張禹珍は5勝5敗で6位に終わった。女子は6勝2敗で趙ハ羅、朴英淑、朴晟恵、李恩姫の4人が6勝2敗で並び、直接対決と得失ゲーム数の計算によって趙ハ羅、朴英淑が代表権を得た。
 鄭栄植と趙ハ羅は右シェークドライブ型、徐賢徳と朴英淑は左シェークドライブ型。男子の李廷佑、女子の文炫晶や李恩姫といったペンホルダーは代表に入れず、日本のペンホルダーファンには寂しい結果だ。
  • 鄭栄植は5大会連続の世界代表

  • 個人戦は3大会出場も、団体戦は初代表の徐賢徳

  • 朴英淑も世界団体での代表入りは初めて

 3月1日のロングインタビュー。ITTFホームページから。掲載3回目。

――218の協会を持つITTFは2番目に大きな協会ですが、世界の隅々まで協会があるということはITTFにとってどのような利点があるのですか?

シャララ会長●協会数は重要ではありません。ITTFの発展プログラムの成果が現れた結果だけです。卓球をあらゆる場所でプレーできるようにしたいと思っています。発展プログラムは世界中で年に400コース行われており、コーチコース、審判コース、トレーニングキャンプなど、卓球をアクティブにするためにできる限り多くの場所で行っています。
 協会がなかった地域や今でもない場所もあります。私たちは国内オリンピック委員会や政府をとおして協会の形作りに協力します。大会を開催し活動を起こします。そして、そこから協会の形ができていきます。
 私がITTFに加わった時の協会数は170ですでに大きな組織でしたが、その後48の協会が加わり、もうすぐ新たに2つ加わる予定です。発展プログラムの成果の現れですので、ただ協会数を増やしたい訳ではない。いろいろな地域で卓球を盛んにしたいだけですので、協会を立ち上げITTFに加盟するかどうかは、人々の気持ち次第です。

――協会数が大きくなりすぎて、昨年のパリでの世界選手権で選手や関係者の対応に主催者側は苦労しました。今後予選を行ったり、他の方法で選手団の数を減らすことを考えていますか?

シャララ会長●東京での総会で2015年の世界戦から参加選手数を減らす提案をするつもりです。世界戦の団体参加国を男女各72チームに制限したいと思っています。他のスポーツにとっては多い数字かもしれませんが、私たちにとっては大きな縮小ですので、どうなるかはわからないです。別な調整をして、すぐに72チームに減らすことはしない可能性もあります。2段階に分けて行うこともできます。ただ、既に世界戦で120ものチームへの対応が難しいのは確かで、数を減らすように担当者からは要求されています。ドルトムント大会では男子120チーム、女子105チームが参加し、東京ではそれ以上が予想されます。非常に多いです。
 テレビでは視聴者に良く見えるように放送されますが、テレビの裏側で主催者はパニックしています。変更する必要があります。個人戦については楽に進められそうな良い解決方法が見つかっています。各協会の基本の代表数を減らし、世界ランクを基に追加選手を決めます。そうすれば世界のトッププレーヤーは参加できることになり、少数でも全ての協会からも参加できます。それにひきかえ、団体戦の変更は簡単なことではありませんが、その方向に進まないといけません。たぶん最初に大陸予選を行い、勝利した国が世界選手権への出場権を獲得するというように、少し考え方を変えて行かないといけません。
 ドイツのエース・ボル選手が、無名の超ポーカーフェイスと大接戦!?
 「ボルvs.ロボット」の世紀の一戦が、現在、以下のサイトで公開されている。
●The Duel: Timo Boll vs. KUKA Robot
http://www.kuka-timoboll.com/en/home/

 これは、ドイツの産業ロボットメーカー・KUKAによるもので、3月11日、同社が中国・上海に工場を竣工するのにあわせて行われたイベント。
 ボル選手と対戦したのは、同社の高性能ロボットアームで、普段は積み荷の上げ下ろしや溶接などを行うとのこと。非常に正確ですばやい動きで、ボルをノータッチで抜く場面も!
 ロボットの性能にも驚かされるが、その映像のクオリティーの高さにもビックリ!

 ボルvs.KUKAロボットのクールな対戦をチェックしよう

●KUKA ウェブサイト
http://www.kuka-robotics.com/germany/en/start.htm
 今年で5回目となるイベント『ピンポンパーティー』(東日本大震災チャリティースポーツ交流イベント)が、3月14日(金)、東京・京橋にて開催!
 このイベントは年に2回行われており、写真を通じて被災地支援を続けている㈱シー・エム・エス、一般社団法人TOKYO INSTITUTE OF PHOTOGRAPHYが開催しているもの。毎回、卓球界からは松下浩二氏、写真界からはテラウチマサト氏に加えてスペシャルゲストが参加する、写真&卓球で楽しくチャリティーにもつながるイベントだ。

詳細および申し込みはコチラ
http://tip.or.jp/pinpon5.html
ドイツ・ブンデスリーガ男子1部の名門チーム、ボルシア・デュッセルドルフは、チームの公式ホームページの他に『BORUSSIA TV』という動画サイトも運営している。ボルシア・デュッセルドルフのホームゲームを視聴することができ、好きなチームや選手で検索をかけて過去のダイジェスト映像なども観られるスグレモノだ。
かつて年に一度の全日本選手権のテレビ放映を録画し、何度も何度も観た卓球ファンもいることでしょう。時代は変わりました。ドイツ・ブンデスリーガの試合映像が、こうして日本で観られるなんて……!

…個人的な感傷はさておき、その『BORUSSIA TV』で面白い企画が行われている。ボルシア・デュッセルドルフのトレーニングセンターに設置されているスピードガンで、各チームのトップ選手に思い切りスマッシュを打ってもらい、球速を計測するというもの。打たれたら絶対止められない、目にも留まらぬ超高速スマッシュだが、果たしてその球速は……? ぜひ映像でご覧ください!

日本の吉村真晴選手(ハーゲン/愛知工業大)も登場し、なかなかのショーマンぶりを発揮しています!

『BORUSSIA TV』のスマッシュ計測企画のページはこちら↓
http://tv.borussia-duesseldorf.de/profis-speedmaster

★ボルシア・デュッセルドルフ公式ホームページ
http://www.borussia-duesseldorf.com/deutsch/profis/news.html