卓球王国の4月の用具ランキング(5月上旬発表)・裏ソフト部門で異変が起きた。
4月中旬に発売された『ロゼナ』(バタフライ/タマス)がいきなり、2位に入ってきたのだ。この用具ランキングは全国に点在する大手卓球ショップ、WEBショップの商品の売上げランキングをもとにして作成される。あるメーカーなどは、この用具ランキングをもとにして他社のラバーの売上げ枚数まで推測しているほどだ。
2015年2月に『テナジー』をオープンプライスにしたタマスだが、それによってテナジーは8000円前後に跳ね上がり、全体の売上げ枚数は減った。用具ランキングでもそれまでトップ3、4アイテム入っていたテナジーシリーズだったが、価格の高騰により「05」だけしか入らない月が多くなった。
今回、タマスは定価5000円の『ロゼナ』を市場に投入。しかも開発から発売までわずか半年間という離れ業をやってのけた。テナジーテイストの『ロゼナ』のショップでの実勢販売価格は4500円前後と、ラバー販売のボリュームゾーンに突き刺さるものだ。
全国の卓球ショップに4月15日前後に出荷された『ロゼナ』が約2週間の販売にかかわらず、ランキング2位になったのは驚異的な結果であり、ユーザーの関心の高さが伺える。
発売中の卓球王国別冊「卓球グッズ2017」のメイン特集は「ロゼナの実力。進撃のラザンター」。『ロゼナ』は確かに実力を見せたが、『ラザンター』(アンドロ)は進撃しようと思ったら初回出荷が多かったものの、思うように市場に行き渡らず、ランキングのトップ10には入ってこなかった。
5月末集計の用具ランキングで『ロゼナ』が王者『G-1』を抜き去るのか、どうかに注目が集まる。
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