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速報・現地リポート

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フォルクスワーゲンオープン・荻村杯2006

 福原愛選手、中国香港の桑亜嬋を4-1で破り、日本勢で最初にベスト16進出を決めました!
 予想通り、バック表ソフト同士のピッチの早いラリーが展開されたこの試合。レシーブから積極的に回り込み、フォア強打で打ち抜く福原選手の積極性が目立ちました。

●女子シングルス2回戦
福原 5、4、-10、9、5 桑亜嬋(中国香港)
松下 6、10、-6、8、-6、5 ズース(ドイツ)
王励勤(中国) 6、6、10、7 高木和卓
シュラガー(オーストリア) -8、5、7、7、7 坂本
尹在榮(韓国)(韓国) 4、-4、8、6、-10、9 吉田
高礼澤(中国香港) 8、7、9、7 松平健
荘智淵(チャイニーズ・タイペイ) 10、10、2、11 岸川
張ユク(中国香港) 8、-3、6、6、11 水谷
呉尚垠(韓国) 4、8、3、-4、6 木方
李廷佑(韓国) 8、8、-11、7、9 韓陽
朱世赫(韓国) 10、-11、8、3、5 高志
ボル(ドイツ) 7、9、4、5 高木和健

 日本男子、世界の壁に跳ね返され、なかなか厳しい戦いが続いています。
 1回戦を突破したのは、松下浩二選手(写真)のみ。世界ランクを考えると致し方ないところかもしれませんが、全体的に日本選手は守勢に追い込まれている場面が目に付きました。
 松下選手の次の対戦相手はチャイニーズ・タイペイの荘智淵です。

ガシャーッン

2006/09/22

 文化体育館に突然響いた物騒な物音に、報道陣が色めきたちました。「何だ?」「誰だ?!」。
そうです、メイスが卓球台を蹴っ飛ばしたのです…。

 カナダの前陣ドライブ型、チャン・ポンを相手に順調に3ゲームを連取したメイス、ここで心に油断が生まれたのか、ズルズルと深みにはまり、最終ゲームは完敗の内容。4-3での敗戦。
 それまでは必死で平静を装ってきたメイス、最後の最後で爆発してしまいました。対戦相手のチャン・ポンはずんぐりむっくりの体躯、かつては黒龍江省で孔令輝のチームメイト、世界クラブ選手権でシュラガーに勝ったこともあるとか。
 今もフロアの一角でアゴに手を当て、何を思うのかメイス…

●男子シングルス1回戦
チャン・ポン(カナダ) 3、7、3、-7、-5、-5、-5 メイス(デンマーク)

↓なんとか気持ちを落ち着けようとするメイス
●女子シングルス決勝トーナメント1回戦
金沢 5、1、7、10 Ve.パブロビッチ(ベラルーシ)
小野 10、9、-10、8、14 Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
福岡 9、7、-6、12、9 バーテル(ドイツ)
高橋 11、10、-10、-9、7、8 姜華君(中国香港)
平野 -8、-8、7、6、3、4 ラミレス(スペイン)
樋浦 7、-11、7、3、8 タン・ペイフェン(シンガポール)
福原 0、-7、6、5、9 崔文英(韓国)
藤井 8、4、-14、6、-12、2 文玄晶(韓国)

張瑞(中国香港) 8、8、12、-5、5 小西
王越古(シンガポール) 5、7、5、8 石川
トート(ハンガリー) 8、3、10、4 照井
シュトルーゼ(ドイツ) -6、-8、8、6、7、-3、6 岸田
林菱(中国香港) 8、-4、8、-6、-6、8、4 石垣
陳晴(中国) 10、6、-6、8、6 宇土
金福来(韓国) -9、4、4、3、9 藤沼

 8人が2回戦へ駒を進めた。
 敗れた選手で惜しかったのが石垣。豪打を誇る林菱に対し、ゲームカウント3-2とリード。第6ゲームも8-6とリードしたところで林菱がタイムアウトを取り、ここから5本連取され、勝機を逸した。

写真左:ハンガリーのバーテルを競り合いながらも下した福岡
写真中央:タイムアウトを有効に使い、石垣を退けた林菱 
写真右:石垣無念、ベテランの試合運びに屈す
 第5ゲームは落とした藤井選手、第6ゲームは気合いを入れ直して、勝利へ突っ走りました! 
 9-1、10-2と大きくリード。最後は文玄晶のショートをバックスマッシュでぶっ叩きました! 
 見事な勝利です!

●女子シングルス1回戦
藤井 8、4、-14、6、-12、2 文玄晶(韓国)
 ただいま、藤井寛子選手が韓国のペンドラ型、文玄晶からマッチポイントを奪っております!
 これが3回目のマッチポイント! 12-11! あ、文玄晶が強烈な台上フリック、12-12。今度は長いラリーから、藤井のフォアドライブがラケットのエッジに当たり、文化体育館の天井に舞いました。12-13! 
…残念、藤井選手のバックサービスがネットミス。このゲームを落としました。
 勝負は第6ゲームへともつれこみました!
 女子シングルス1回戦で、高橋美貴江(十六銀行)が中国香港の姜華君を破り、大金星を上げた!
 前陣速攻型同士の、稀に見るハイレベルな速攻戦になったこの試合。華々しい打ち合いで会場の注目を集めた。高橋はゲームカウント2―0とリードした第3ゲームをゲームポイントを握りながら落とし、嫌な流れになりかけたが、姜華君のミドルをうまく攻めてフォア強打に結びつけた。
 やや下降気味だった世界ランクも、これで大きく上昇するだろう。見事な戦いぶりだった。

●女子シングルス1回戦
高橋 11、10、-10、-9、7、8 姜華君(中国香港)
 女子シングルス1回戦、ラブゲームで第1ゲームを選手した福原愛選手は、やや決定打を急いで第2ゲームを落としたものの、強打からバック表ソフトで台上に2バウンドするストップを決めるなど、要所を締める戦いぶりで2回戦進出。
 また、高橋美貴江が中国香港の姜華君と派手な打ち合いを演じている。ゲームカウント3―2とリード。金星を上げられるか。

●女子シングルス1回戦
福原(グランプリ) 0、―7、6、5、9 崔文映(韓国)
 11時15分から開始された女子シングルス1回戦、第3コートに登場した愛ちゃん。対戦相手の崔文映(韓国)はバック粒高のカットマン。
 緊迫した第1セット、なのに愛ちゃんは出足から絶好調。ループで浮かせたカットをフォアスマッシュで打ち抜き、相手のバックサービスもレシーブから打ち抜いて…、気づいてみたらファーストゲームは11-0!
 

One Beer Please!

2006/09/22

 ただいま行われているアンダー21男子から、ちょっと注目の選手をご紹介。
 イングランドの若手のホープ、ポール・ドリンクホール選手。ちょっと太めで、不敵な面構えは、イングランド・プレミアリーグ(サッカーです)の悪童、ルーニー選手(マンチェスター・ユナイテッド)にちょっと似ているかも。
 動きはちょっと鈍い(?)けど、とにかく馬力のある選手。豪快な両ハンドドライブは緊張感とは無縁にように見えます。近年低迷が続くイングランドですが、久々に現れた期待の星でしょう。

 ちなみにドリンクホールという名前、なんとなくイギリスのパブを彷彿とさせますね。
 ああ、大会が終わったら、ゆっくり黒ビールでも…。