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速報・現地リポート

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世界選手権広州大会(条太の広州ぶるるん日記)

警備室で戯れ

2008/02/28

昨夜の試合の帰り、ホテルへのゲートで警備員と戯れ。監視カメラの前で不審な姿勢をすることを高橋発行人に強要されポーズをとる渡辺くん。
と思ったら、左の写真という意味だった。今月の卓球王国の写真。今月号はアメリカで受け取る前に広州に来たので、会場で今野さんにもらってチラチラ読んでいる。

だいたい、何が悲しくて江加良が水玉模様の手ぬぐいを鉢巻せにゃならんのだ。

『高島の眼』

2008/02/27

この大会のための200ドルで買ったカール・ツァイスの双眼鏡が活躍しており、まさに『高島の眼』と化している。
いや、乗り込むというほどのことではない。ただシャララ会長との質疑応答会議に出ただけだ。

議題は一点、シャララ会長が提案している「他国に移住した後、一定期間は世界選手権に出られなくなる」という新ルールだ。これはもちろん、世界中に散らばっている元中国人選手を規制するのが目的。今すでに世界選手権に出ている人の権利は引き続き保証されるが、これからの人は、何歳で移住したかによって、その後、世界選手権に出られるまでの年数が区切られる。しかし21歳以降に移住した人はもう一生出られないというルールだ。

シャララ会長が何度も強調していたのは、「これは特定の国や協会を攻撃しようとしているルールではない。すべては卓球の発展のだめだ。たとえばサッカーの試合でルーマニア対ドイツをやるとする。両チームとも全員中国人だったらどう思うか」「私はいかなる人の世界選手権への参加権利も奪うつもりはない。ただ、2回チャンスを与えるのは多すぎると思うだけだ」

一緒に聞いていた偉関絹子さんの「中国人同士のレベルが高い試合と、中国人対弱い他国の試合のどっちが面白いですか」という意見もなるほどとうなずける。なおかつ、今の現実は、他国の国籍をとって中国で生活して練習もして試合だけ他国で出る人がいるそうだから、その新しいルールに対しても、小さいときに他国の国籍をとって、その後は中国で生活、練習すればいいだけだから完全な防止効果はないとのことだ。

ことはこれほど複雑なのだ。
韓陽は日本語が話せないため、日本生命の岸田さんが通訳。韓陽の肉声は初めて聞いた。

宮崎監督、かなり上機嫌で、インタビュー終盤「明日のセルビア戦に自分が出ようかな」と冗談を飛ばす。「得意のサーブがルール違反で出せないと思いますよ」と言おうと思ったが外すのが怖くて止めた(宮崎が85年にエーテボリでベスト8に入った後、宮崎封じでサービスのルールが変わった。そういう歴史的な選手なのだよこの人は)。
 吉田が話すのを全日本初優勝の何年か前ぶりに聞いた。ぜんぜんまともだった。ちょうど野球選手のインタビューみたいに「そうっすね」という感じで、ほとんど違和感がなかった。昨日の観客のヤジで懲りてもうすっかり日本人になってしまった印象あり。

インタビューの内容は忘れた。私はこういう記事担当なのでこれでいいのだ。

がんばれ吉田。
万歳、万歳、万歳!

天才・水谷

2008/02/27

水谷、2ゲームめも11-8で取り、王手をかけた。

本当に体の使い方が天才的だ。どうしてラリー中にあんなにもリラックスしているのだろう。2-1からのドライブの打ち合いで、フォアに大きく振られて慌ててバックに戻ろうとしたところをもう一度フォアに強ドライブされたのだが、水谷、下半身の動きは修正しないままに、なんと腕だけで振り返した。あんな動き、中国選手でも見たことがない。他国がうらやむ逸材のゆえんだ。
水谷、オフチャロフに13-11で先制。
しかしオフチャロフのバックサーブにかなりてこずっている。
マスコミはどうしてデタラメを書くのだろうか。吉田は帰化選手だが、「日本で強くなった」というのがそれだ。高校1年で中国から青森山田に入学して、その4ヶ月後のインターハイからシングルス3連覇だ。卓球関係者なら誰でも知っている。しかしテレビ中継ではアナウンサーが「吉田選手は中国では無名で日本で強くなったんですよね」と言う。解説者も相槌を打つ。不思議だ。確かに中国では無名だが、それでも日本ではインターハイ3連覇する程度には最初から強かっただけのことだ。「日本で強くなった」というのは、中国を連覇するようになってから初めて言えることだろう。それにしたってこれからの話だから、日本でどうのこうのというよりは本人の個人的な努力だ。それで日本の何を誇ろうという魂胆なのか。