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速報・現地リポート

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世界卓球 モスクワから愛をこめて速報

2ゲームも取った。
危なげなく先制した。
男子の香港戦は2008年北京五輪の予選以来だ。
参考までのそのときの結果を載せよう。

 日本    3-0 香港
○韓     3-1 高礼澤
○水谷    3-1 張鈺
○岸川/水谷 3-2 李静/高礼澤

今回は韓陽のかわりに吉田、李静のかわりに江天一だ。

テレビ放送もあるので、適当に競りに競って最後には勝ってほしいのが正直なところだ。選手にはちょっと失礼だが、私がこう書いたところでなんの影響もあるまい。
もうすぐ男子準々決勝の香港戦が始まる。

オーダーと世界ランクは次の通りだ

 水谷11位  唐鵬 19位
 吉田22位  張鈺 20位
 岸川30位  江天一30位
 水谷11位  張鈺 20位
 吉田22位  唐鵬 19位

世界ランクで勝敗を決めてみると次のようになる。

 ○ 水谷11位  唐鵬 19位
   吉田22位  張鈺 20位 ○
 △ 岸川30位  江天一30位 △
 ○ 水谷11位  張鈺 20位
   吉田22位  唐鵬 19位 ○

ひえーっ、2-2の引き分けだあーっ。

これはもの凄い試合になるっ。世界ランクも追いつかない水谷の急成長と、昨日の陳衛星との死闘による疲れの影響がどのように出るかだ。なんと見どころの多いしあいだろう。
ホテルは王国編集部と同じ。選手たちとは別だ。

ロシアのホテルがどんなかと思ったが、特に変わったところもなく普通だった。
朝食はバイキング形式。田村流で言えば食い放題だ。昼は食べられないので時差ぼけも手伝ってたっぷり食べた。料理もロシアらしさを感じさせるものはひとつもなく、すべて見たとおりの味だった。
卓球は基本的には個人競技だ。団体戦でもダブルスがない限り、試合中は個人競技であり、通常の意味のチームワークは必要ない。にもかかわらず、卓球の団体戦は個人戦より明らかに面白い。

その理由は、卓球がすぐれてメンタルな競技だからだ。選手は試合中、ラリー中、打球の直前、さまざまな考えが頭をよぎる。自分が負ければチームは負けるか、勝てばどうなるのか、次の選手はどう思っているのか。一見、常にベストを尽くせばよいだけのような気がするが、人間である以上、そうはいかない。マラソンランナーにペース配分があるように、プレーもペースを考えなくてはならない。一流選手といえども大きく動くのは疲れるのだ。相手の体制から考えて、フォアで回り込んで体力を使う価値がある場面なのかそうではないのか、そういうことを0.3秒ほどの持ち時間で判断しなくてはならないので、どうしても精神状況の影響を受けてしまう。勝たなくてはならないというプレッシャーがプレーを硬くし、負けそうになってあきらめたとたんに力が抜けてよみがえり、追いついてまた硬くなる、こういったことをお互いに繰り返しているのだ。

だから、実力伯仲の相手同士は序盤に関係なく、後半になると申し合わせたように競る。団体戦はこの心理のゆれがチーム全体として起こっているのだ。だからそこにドラマがあり、個人競技であるにもかかわらず、とてつもなく面白い。

モスクワの夜

2010/05/27

緯度が高いためか、夜9時なのにまだ明るい。
これがモスクワの夜だ。
さっぱり効かない。いつもどおり時差ボケでフラフラだ。

よく見ると「寝不足、酒酔いには効きません」とある。いいんだけどね。
北京の恨みは晴らしたぞ。

知人からの情報によると、日本ではテレビ東京がやけくそように男子の試合を完全生中継しているという。すばらしい。吉田、水谷、岸川の死闘をポテチ食いながら緊張で消化不良になりながら見る。素晴らしい娯楽だ。