スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

全日本選手権大会

●混合ダブルス2回戦
松平健/石川(早稲田大/ミキハウスJSC) 8、8、8 石丸/松永(TEAM☆ZERO-1/ピンポンハウス徳山)

 昨年度の混合ダブルスで優勝した松平健/石川は、ストレート勝ちで初戦を突破。昨年は松平健太が不調で、石川が引っ張っていた感もあるペアだが、今年は松平が完全に復調。2連覇への道は明るい。
 ゲーム間も実に爽やか、なんとも「絵になる」ふたりです。
 ジュニア女子1回戦、大会初日に最も多くのテレビカメラを集めたのは平野美宇(ミキハウスJSC山梨)。昨年よりも身長が7~8センチ伸びたというその言葉どおり、見た目にもかなり大きくなった印象。カットの緒方選手を相手に、切れたツッツキからのフォア強打を決め、成長ぶりをうかがわせた。昨年は3回戦で敗れたジュニア、今年の目標はベスト16。試合後の囲み取材では、「カットマンだし、やったことのない相手なのですごく緊張しました」とコメント。そう語る表情にも笑顔が見られ、全日本の舞台にかなり慣れてきたようだ。

●女子ジュニア1回戦
平野(ミキハウスJSC山梨) 3-0 緒方(名経大高蔵高)
●男子ジュニア1回戦
硴塚 (エリートアカデミー) 8、-9、-8、5、11 広沢(南部中)

 男子ジュニア1回戦。一般・ジュニアとも男子では最年少の13歳、硴塚将人が登場。読み方は「カキツカ」、この機会にぜひ覚えてください。左シェークドライブ型の硴塚選手、広沢選手との中学生対決はゲームオールジュースまでもつれ込んだものの、僅差で勝利。試合後のベンチでは安堵の表情を見せた。
●混合ダブルス1回戦
石丸/松永(TEAM☆ZERO-1・ピンポンハウス徳山) 8、6、10 村上力/村上富貴(桔梗苦楽舞・宮城)

 ラージボール界のカリスマこと、村上力プロが娘さんの富貴さんとのペアで、全日本の舞台に戻ってきた。硬式の練習のため、王国編集部の練習にも姿を見せた村上プロ。変化サービスと後陣からの巧みなロビングを見せたが、石丸/松永ペアもさるもの。ロビングは無理打ちせずに前に落とし、石丸選手が後陣からでもパワーのあるドライブを打ち込み、ペースを渡さなかった。昭和55年度の全日本混合ダブルスチャンピオンの村上プロ、ここで勝利すれば松平健/石川ペアとの興味深い対戦となったが、初戦で姿を消した。
 1月18日、今年の全日本選手権も混合ダブルスと男女ジュニアの1回戦からスタート。11時開始のこの試合だけで全日本を去る選手もたくさんいる。観客の入りはさすがに少ないが、コートの選手たちが気合いを入れる。そして選手たちを見つめるコーチの鋭い眼差しがある。

 混合ダブルス1回戦、本誌嘱託の編集部員として活躍しながら、長崎で選手の指導に当たる小川勇気が混合ダブルスに登場。「ばってんユーキ」と言えば、古くからの読者の皆さんには懐かしい名前かもしれない。毎日ランニングに励んで体を絞り込み、熊川選手(長崎女子商業高)とペアを組んで、ついに掴んだ全日本の切符。王国取材班もコートサイドで(心の中で)声援を送った。小川のアップダウンサービスとフォアフリック、サウスポーの熊川選手の強打で学生ペアに迫ったが、惜しくもゲームオールで敗れた。
 「思うようなプレーがなかなかできなくて、一本一本の重みを感じた。でも、悔いが残るような試合ではなかった。来年もペアを組んで頂けるなら(笑)、頑張りたいです」(小川)、「楽しませてもらいました」(熊川)と両選手とも試合後は晴れやかな笑顔。2014年の長崎国体を目指して、ばってんユーキの挑戦は続く!

●混合ダブルス1回戦
津曲/的場(同志社大) 8、-10、8、-7、5 小川/熊川(UWTC/長崎女子商業高) 
 平成22年度全日本選手権、女子シングルスは昨年度チャンピオンの王輝(日立化成)が引退し、まさに戦国時代。しかし、福原愛(ANA)、平野早矢香(ミキハウス)、石川佳純(ミキハウスJSC)の3名が優勝争いの軸になることは間違いない。ロンドン五輪のシングルス出場枠「2」を争う3名にとって、プライドに懸けても負けられない戦いだ。実力の福原、経験の平野、勢いの石川。高いレベルで接近している3名だが、やはり全日本5回優勝の平野の経験は大きい。福原と石川は、序盤で気合いが空回りしないように、スーパーシードの初戦となる4回戦の入りに気をつけたい。

 ロッテルダム大会の代表が内定している福原、平野、石川が、全日本優勝で世界代表への道を狙う社会人・学生の強豪に苦杯を喫することも十分考えられる。社会人では昨年2位の藤沼亜衣(日立化成)、常に上位に勝ち上がる樋浦令子(ミキハウス)、過去2位2回の藤井寛子(日本生命)という四天王寺OG勢が健在。世界代表選考会優勝の若宮三紗子(日本生命)、一昨年3位の森薗美咲(青森山田高)、全日学選抜優勝の松澤茉莉奈(淑徳大)らの若手も勢いあり。勝ち抜いて優勝するのは難しくても、思わぬ番狂わせを演じる力のある選手が多い。福原や平野にとっても油断できない戦いが続く。

 王国取材班も期待に胸高鳴る全日本選手権。本誌での詳報の前に、まずは速報で全日本の空気を体感してください。下写真は左から福原愛、平野早矢香、石川佳純
 1月18日、平成22年度天皇杯・皇后杯全日本卓球選手権(一般・ジュニアの部)が今年も東京体育館で開幕する。
 卓球王国編集部のある四谷から、東京体育館までは車で5分。王国取材班は8時40分に編集部に集合し、タクシーに分乗して9時に会場入り。試合前の練習に気合いの入る選手たちとともに、パソコンやカメラのセッティングをしながら、10時の試合開始に備える。このルーティンをくり返す6日間が、毎年一回、真冬の寒さとともにやってくる。
 実力ある若手がぶつかりあう最近の全日本は、以前にも増して面白い。シングルスを中心に見どころをチェックしてみよう。

 まずは男子シングルス。水谷隼(明治大・スヴェンソン)が男子では史上初の5連覇に挑む。過去の記録では、藤井則和(S21~24年)と斎藤清(S56~60)が4連覇を達成しているが、水谷は21歳にしてこの伝説の名選手たちを追い抜こうとしている。5月の世界団体選手権でのエースとしての活躍、3位に入った11月のアジア競技大会、初優勝した12月のプロツアーグランドファイナル。2010年の実績は他の日本選手の追随を許さない。
 おそらくこの5年間で最も優勝を確実視されている大会だが、サウスポー相手にやや競る傾向がある水谷。早いラウンドで対戦が予想される左シェーク攻撃型の下山隆敬(協和発酵キリン)、丹羽孝希(青森山田高)との対戦を難なく乗り切れれば、5連覇も一気に現実味を帯びてくる。

 その他の優勝候補も多士済々だが、天皇杯の前に立ちふさがる王者・水谷に競り合うことはできても、最後まで勝ち切れる選手は絞られる。爆発力と安定感を兼ね備えた賢二と、オーストリアオープンで水谷に完勝した健太の松平兄弟、天才レフティ丹羽孝希、ブンデスリーガの1番手・岸川聖也(スヴェンソン)、全日学優勝の笠原弘光(早稲田大)、昨年の全日本で水谷に肉薄した張一博(東京アート)らが対抗馬か。過去2回優勝の吉田海偉(個人)も意地を見せたいが、対水谷は苦手意識もあり苦しい。

下写真は左から水谷隼、松平健太、張一博
 18日に開幕する全日本選手権大会の速報です!

 お楽しみに!