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速報・現地リポート

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全国高校選手権(インターハイ2019)

超大型の台風10号が鹿児島を襲う。
今年のインターハイは開幕の前々日に現地対策会議を開いて協議するほど、慌ただしいスタートとなった。協議の結果、学校対抗の公開抽選会(組み合わせ)が15日に延期となったため、まずは組み合わせが発表されているシングルスの有力選手を紹介しよう。

男子は昨年優勝、全日本ジュニア優勝の戸上隼輔(野田学園)が第一シードにどっしりと構える。実力から言えば2連覇は濃厚だが、愛工大名電勢の「戸上対策」を突破できるかが鍵となるだろう。3月の選抜では、曽根翔が団体決勝で戸上を見事に抑えてみせた。その曽根が勝ち上がれば、戸上と準々決勝で当たることとなる。戸上はエンジンがかかるまで時間がかかるので、曽根戦までにギアを上げていきたいところだ。

第二シードは「手塚パンチ」でお馴染みの手塚崚馬(明徳義塾)。ドライブ全盛の時代に活路を見出すスマッシュ打法で、昨年は3位に入賞した。しかし、手塚もやや対策を練られてきており、レシーブから両サイドへ飛ばされて、十分な体勢でスマッシュを打たせてもらえなくなっている。手塚としては、サービス・レシーブでの意外性と、ドライブで“外す”打法も織り交ぜながら、総合力で戦いたい。

全日本ジュニア3位の横谷晟(愛工大名電)も力強い両ハンドが冴えるプレーヤー。今まではシングルスの全国タイトルとは無縁だったが、今大会は十分に可能性があるだけに一気にチャンプに登りつめるかもしれない。
1年生では全中王者の谷垣佑真(愛工大名電)とセンスあふれる左腕の篠塚大登(愛工大名電)が有力だ。
いずれにしても、戸上の連覇か、戸上を誰が止めるのかに焦点が集まる。王者が力を見せつけるのか、王者を倒して名をあげるのか。