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欧州リポート

トップニュース欧州リポート
【2018/2019 ヨーロッパチャンピオンズリーグ】
◆男子準決勝第1戦
<UMMC(ロシア) 3-1 ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)>
○方博 5、8、2 シェルベリ
○グルーツ 10、10、-9、10 ボル
 シバエフ -6、9、-9、-9 K.カールソン○
○方博 -11、-7、4、6、4 ボル

<オレンブルク(ロシア) 3-2 アンジェ(フランス)>
 閣安 9、-10、-7、13、-6 Jon.パーソン○
 オフチャロフ -9、4、-8、9、-7 ルンクイスト○
○フレイタス 9、-10、6、10 ジェラルド
○オフチャロフ -5、8、-11、5、2 Jon.パーソン
○閣安 6、14、4 ルンクイスト


 昨シーズン優勝のボルシア・デュッセルドルフはUMMCに敗戦。K.カールソン(スウェーデン)を3番に置き、ボル(ドイツ)の2得点にかけたが、そのボルが2失点。UMMCは今シーズンからチームに加入したグルーツ(デンマーク)が2番で競り勝ち、2シーズンぶりに復帰の方博(中国)が2得点と新戦力が活躍を見せた。後がなくなったボルシア・デュッセルドルフ。3月21日にホームで行われる第2戦での逆転を目指す。
 準決勝もうひと試合は優勝候補のオレンブルクを伏兵・アンジェが追いつめた。Jon.パーソンとルンクイスト、スウェーデンのベテラン2人が閣安(中国)、オフチャロフ(ドイツ)を下す活躍で前半で2-0とリード。しかし3番のポルトガル対決をフレイタスが制すとオフチャロフが逆転勝利、ラストは閣安が地力を見せてルンクイストに完勝し、オレンブルクが何とか初戦を勝利で飾った。下馬評は高くない中、グループリーグを4勝2敗で何とか通過し、準決勝まで勝ち上がったアンジェの健闘は見事。ちなみに2014/2015シーズンには松平賢二(協和発酵キリン)もアンジェでプレー。
  • 2点取りの方博。4番でボルに勝利(写真は2017年ジャパンオープン)

  • Jon.パーソンは閣安を下し、オフチャロフにも迫った(写真は2018年世界選手権)

 昨週末、欧州各国では国内選手権ウィーク。日本とは違い国家代表クラスが欠場することも多いが、やはりナショナルチャンピオンの座をかけた戦いは熱く、各国で盛り上がりを見せた。主要国の優勝者は下記のとおり。

【ドイツ】
●男子
優勝:ボル
準優勝:フランチスカ
3位:シュテガー、チウ・ダン
●女子
優勝:ミッテルハム
準優勝:P.ゾルヤ
3位:ヴィンター、ラング

【オーストリア】
●男子
優勝:ガルドス
●女子
優勝:リウ・ユアン

【スウェーデン】
●男子
優勝:モアガルド
●女子
優勝:ベリストロム

【フランス】
●男子
優勝:アックズ
●女子
優勝:ユアン・ジャナン

【ベルギー】
●男子
優勝:ニュイティンク
●女子
優勝:デグラーフ

【ルーマニア】
●男子
優勝:イオネスク
●女子
優勝:モンテイロ-ドデアン

【ポーランド】
●男子
優勝:チョイノウスキー
●女子
優勝:バヨル

【クロアチア】
●男子
優勝:ガチーナ
●女子
優勝:ペテク

【チェコ】
●男子
優勝:シルチェク
●女子
優勝:マテロバ

【スロベニア】
●男子
優勝:ヨルジッチ
●女子
優勝:トファント

【ハンガリー】
●男子
優勝:シューディ
●女子
優勝:ペルゲル

【イングランド】
●男子
優勝:ピチフォード
●女子
優勝:ツァプチノス

【ポルトガル】
●男子
優勝:カルバリョ
●女子
優勝:サントス

【ベラルーシ】
●男子
優勝:ハニン
●女子
優勝:トリゴロス

【ロシア】
●男子
優勝:ガディエフ
●女子
優勝:クレキナ

【デンマーク】
●男子
優勝:リンド
●女子
優勝:クリステンセン


 ドイツではボルが自身の持つ最多優勝記録を更新する13回目の優勝。ITTFの大会スケジュールの過密化、所属するボルシア・デュッセルドルフでのプレーとの兼ね合いもあり、今大会を最後のドイツ選手権出場と語っていたボルだが、見事有終の美を飾った。ドイツ選手権は最後とはいえ、モチベーションは2020年の東京オリンピックに向いており、ボルシア・デュッセルドルフとはオリンピック後の2022年まで契約を結んでいる。3月8日に37歳の誕生日を迎えるボルだが、そのプレーと情熱はまだまだ衰えない。

 また、ドイツの女子シングルスでは22歳のミッテルハムがP.ゾルヤに勝利して初の女王に輝いた。スウェーデンでは男子シングルスでモアガルドが準決勝でファルク、決勝でK.カールソンを下して優勝。ロシアの女子シングルスでは37歳のベテラン、クレキナが驚きの初優勝を果たしている。
  • 13回目の優勝を飾ったボル(写真は2018年ジャパンオープン)

 終盤戦に入ったドイツ・ブンデスリーガ。男子1部の試合に及川瑞基(専修大)、2部の試合に金光宏暢(大原学園)が出場した。試合の結果は下記のとおり。

【2018/2019 ドイツ・ブンデスリーガ】
男子1部
<オクセンハウゼン 3-0 グレンツァオ>
○フェガール 8、4、7 ゲラシメンコ
○ゴーズィ 5、7、8 リンド
○ディヤス -8、3、4、8 ボボチーカ

<ベルクノイシュタッド 3-2 ブレーメン>
○ドゥダ 4、6、5 ランビエ
 ドリンコール -6、-3、4、14、-7 シュテガー○
○ロブレス 8、8、9 ツボイ
 ドゥダ -8、-7、-9 シュテガー○
○ドリンコール/ロブレス 10、-2、-5、3、3 ツボイ/スッチ

<ケーニヒスホーフェン 3-2 ユーリッヒ>
○オルト 11、-9、6、-8、7 アレグロ
 及川 -11、11、8、-12、-8 デヴォス○
 マジョロス -7、10、9、-5、-2 クレイン○
○及川 7、8、9 アレグロ
○オルト/マジョロス -5、-7、7、7、7 デヴォス/クレイン
★及川瑞基通算成績:単15勝7敗/複0勝1敗

<フルダ・マーバーツェル 3-1 ミュールハウゼン>
 ムン・チンユ -7、-15、6、-9 Da.ハベソーン○
○プツァル 8、6、9 メンゲル
○フィルス -4、7、11、-5、10 イオネスク
○プツァル 6、9、-7、6 Da.ハベソーン

<ザールブリュッケン 3-1 グリューンヴェッターズバッハ>
○フランチスカ 6、10、6 チウ・ダン
○ポランスキー -9、-8、7、11、6 トキッチ
 ヨルジッチ -8、11、6、-6、-17 ワルサー○
○フランチスカ -9、4、4、-6、9 トキッチ

◆男子1部順位表(2月12日時点)
1位:オクセンハウゼン(13勝3敗)
2位:ボルシア・デュッセルドルフ(13勝3敗)
3位:ベルクノイシュタッド(12勝4敗)
4位:ザールブリュッケン(11勝5敗)
~~~~~~上位4チームがプレーオフへ~~~~~~
5位:ミュールハウゼン(10勝6敗)
6位:フルダ・マーバーツェル(10勝7敗)
7位:ケーニヒスホーフェン(6勝11敗)
8位:グレンツァオ(5勝11敗)
9位:グリューンヴェッターズバッハ(5勝12敗)
10位:ブレーメン(5勝12敗)
11位:ユーリッヒ(0勝16敗)

 ブンデスリーガ1部は全22節のうち第18節までを消化。オクセンハウゼンが勝利し、18節でゲームのなかったボルシア・デュッセルドルフと勝敗で並び、得失点差でオクセンハウゼンが首位に躍り出た。プレーオフ出場権争いは昨シーズンまで下位に甘んじていたベルクノイシュタッド、ミュールハウゼンが健闘中。プレーオフ常連のザールブリュッケン、フルダ・マーバーツェルと上位争いを演じている。


男子2部
<ザールブリュッケンⅡ 6-4 バート・ハム>
 金光 -7、7、-2、-10 ラスムッセン○
 金光 -5、-6、-12 セメノフ○
★金光宏暢通算成績:単2勝6敗/複1勝3敗
 2018/2019シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグは男女ともに準々決勝の第2戦が行われ、ベスト4が出揃った。昨シーズン優勝のボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)、Dr.チャッスル(クロアチア)などが準決勝へと進んだ。

【2018/2019 ヨーロッパチャンピオンズリーグ】
男子準々決勝第2戦
<ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ) 3-1 ボゴリア(ポーランド)>
○ボル -9、8、9、5 シルチェク
 シェルベリ -9、-10、-4 吉田海偉○
○K.カールソン 7、5、7 バドウスキー
○ボル 5、8、9 ギオニス
★2戦合計の結果、ボルシア・デュッセルドルフが準決勝進出

<オレンブルク(ロシア) 3-2 ポントワーズ(フランス)>
 閣安 7、-10、-12、9、-9 ファルク○
○オフチャロフ 8、4、4 アックズ
○サムソノフ 5、11、7 フロール
 フレイタス -7、-9、8、-6 アックズ○
○オフチャロフ 7、8、8 ファルク
★2戦合計の結果、オレンブルクが準決勝進出

<ミュールハウゼン(ドイツ) 3-2 UMMC(ロシア)>
 ヤンカリク -9、-4、-13 方博○
○Da.ハベソーン -12、9、-10、9、10 ガチーナ
○イオネスク 6、12、3 シバエフ
 Da.ハベソーン 9、-7、6、-9、-4 方博○
○ヤンカリク 6、11、8 ガチーナ
★2戦合計の結果、UMMCが準決勝進出

<アンジェ(フランス) 3-0 ウォルターヴェルス(オーストリア)>
○ランドリエ 11、9、6 シューディ
○ジェラルド 4、5、5 コズル
○Jon.パーソン 7、7、3 フリードリッヒ
★2戦合計の結果、アンジェが準決勝進出

女子準々決勝第2戦
<ベルリン・イーストサイド(ドイツ) 3-0 ホドニーン(チェコ)>
○ポータ 10、-9、7、-5、4 パルティカ
○シャン・シャオナ -3、11、6、-10、8 バチェノフスカ
○ミッテルハム -9、9、6、9 郭芮辰
★2戦合計の結果、ベルリン・イーストサイドが準決勝進出

<フロシュベルグ(オーストリア) 3-2 メス(フランス)>
○ポルカノバ 2、5、6 グルンディシュ
 蘇慧音 -9、-9、6、-2 ディン・ヤピン○
○ベリストロム -6、11、8、-5、3 シャスラン
 ポルカノバ -4、9、13、-5、-4 ディン・ヤピン○
○蘇慧音 5、6、8 グルンディシュ
★2戦合計の結果、フロシュベルグが準決勝進出

<タルノブジェク(ポーランド) 3-1 スポルティング>
 ハン・イン 7、-9、-7、8、-3 リー・フェン○
○顧若辰 9、4、5 モンテイロ-ドデアン
○リー・チェン 1、6、3 バーテル
○ステファンスカ 11、-7、-5、8、12 モンテイロ-ドデアン
★2戦合計の結果、タルノブジェクが準決勝進出

 男子は昨シーズン王者のボルシア・デュッセルドルフ、準優勝のオレンブルクが準決勝進出。第1戦を落としたミュールハウゼンは第2戦で勝利するも、得失ゲームでUMMCが準決勝へ。UMMCは2シーズンぶりに復帰の方博(中国)の活躍が光った。アンジェは準々決勝2試合ともストレート勝ちでベスト4に進んだ。ボゴリア所属の吉田海偉(東京アート)は第1戦に続いて勝利するも、またもやボル(ドイツ)に2得点を奪われて準々決勝で終戦となった。準決勝の対戦カードはボルシア・デュッセルドルフ対UMMC、オレンブルク対アンジェとなった。
 女子はすでに準決勝進出を決めた前回女王のDr.チャッスル(クロアチア)に続き、4度の優勝を誇るベルリン・イーストサイドがベスト4入り。第1戦は1-3で敗れていたが、第2戦は1、2番が競り勝ち逆転で準決勝進出となった。フロシュベルグは第1戦に続き3-2で勝利。タルノブジェクは主軸のハン・インが敗れる中、層の厚さを見せてベスト4進出を決めた。女子準決勝の対戦はDr.チャッスル対ベルリン・イーストサイド、タルノブジェク対フロシュベルグ。
 男女ともに準決勝第1戦は3月6〜10日、第2戦は3月20〜24日に開催される。
 2月2、3日にスイス・モントルーで2019ヨーロッパトップ16が開催され、男子はオフチャロフ(ドイツ)、女子はP. ゾルヤ(ドイツ)が優勝しタイトルを獲得した。
 準々決勝以降の結果は下記のとおり。

【ヨーロッパトップ16】
★男子
●準々決勝
ボル(ドイツ) 3、10、6、-6、1 K.カールソン(スウェーデン)
オフチャロフ(ドイツ) 9、-4、9、8、3 グルーツ(デンマーク)
Da. ハベソーン(オーストリア) 7、-5、9、-5、5、7 ゴーズィ(フランス)
サムソノフ(ベラルーシ) 7、-10、4、2、7 ギオニス(ギリシャ)

●準決勝
オフチャロフ 9、3、3、-5、-4、-9、7 ボル
サムソノフ 9、4、-9、9、-6、9 Da. ハベソーン

●3位決定戦
ボル 7、4、-7、-9、-3、10、5 Da. ハベソーン

●決勝
オフチャロフ -6、8、3、-14、-6、7、10 サムソノフ

☆女子
●準々決勝
ポルカノバ(オーストリア) 6、8、6、-8、-10、13 ミッテルハム(ドイツ)
P. ゾルヤ(ドイツ) 7、9、-9、8、6 サマラ(ルーマニア)
パルティカ(ポーランド) 7、9、6、-6、11 ポータ(ハンガリー)
スッチ(ルーマニア) 7、8、5、9 バラゾバ(スロバキア)

●準決勝
ゾルヤ 13、-4、7、-3、10、9 ポルカノバ
スッチ 8、-9、8、-10、12、-9、2 パルティカ

●3位決定戦
ポルカノバ -7、4、-7、10、7、6 パルティカ

●決勝
ゾルヤ -9、-9、-6、10、8、8、4 スッチ

 男子は準決勝、決勝とゲームオールの接戦を制したオフチャロフが優勝。準決勝では昨年決勝で敗れたボルにゲームオール7点でリベンジを果たし決勝へ進出。決勝では42歳のベテランのサムソノフに対しゲームカウント3-2とリードを許すも、第6ゲームで追い付くと、最終ゲームではジュースの接戦を制し逆転で5度目(トップ12時を含む)のタイトルを獲得した。

 女子はP. ゾルヤが3度目の決勝進出で初優勝。準決勝でポルカノバを4-2で下すと、決勝では昨年優勝のスッチにゲームカウント0-3の劣勢から、第4ゲームをジュースで奪いそのまま4ゲームを連取し大逆転。うれしい初優勝を決めた。

写真提供:ITTF
  • オフチャロフは5度目のV

  • 初優勝を決めたP. ゾルヤ

 世界選手権代表選考会、全日本選手権などで欠場していた及川瑞基(専修大)が久々に出場。この試合まで14勝を積み重ねていた及川だったが、イオネスク(ルーマニア)、Da.ハベソーン(オーストリア)に惜敗、連勝は6に途切れた。また2部の試合にも宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)が出場している。

【2018/2019 ドイツ・ブンデスリーガ】
男子1部
<グリューンヴェッターズバッハ 3-1 グレンツァオ>
 グナナセカラン -11、-8、9、-4 リンド○
○ワルサー 3、3、12 ゲラシメンコ
○チウ・ダン 12、6、5 ボボチーカ
○グナナセカラン 2、2、5 ゲラシメンコ

<フルダ・マーバーツェル 3-2 ザールブリュッケン>
 フィルス 5、-3、-9、-5 ヨルジッチ○
○プツァル -7、9、13、6 フランチスカ
○王熹 7、7、1 ポランスキー
 フィルス -10、10、-9、-8 フランチスカ○
○プツァル/ムン・チンユ 6、7、-6、7 ヨルジッチ/ポランスキー

<ミュールハウゼン 3-2 ケーニヒスホーフェン>
○イオネスク 4、10、-10、-11、9 及川
 Da.ハベソーン 9、-8、-9、6、-9 オルト○
 メンゲル -8、3、5、-10、-7 マジョロス○
○Da.ハベソーン -4、-9、9、10、7 及川
○イオネスク/ヤンカリク 10、13、12 オルト/マジョロス
★及川瑞基通算成績:単14勝6敗/複0勝1敗

<ブレーメン 3-0 ユーリッヒ>
○シュテガー 2、2、7 デヴォス
○ランビエ 8、6、10 アレグロ
○ツボイ -9、6、7、6 クレイン

<ボルシア・デュッセルドルフ 3-0 ベルクノイシュタッド>
○ボル 7、10、-5、6 ドリンコール
○O.アサール 9、-4、8、9 ロブレス
○K.カールソン 6、4、6 ドゥダ

◆男子1部順位表(1月27日時点)
1位:ボルシア・デュッセルドルフ(13勝3敗)
2位:オクセンハウゼン(12勝3敗)
3位:ベルクノイシュタッド(11勝4敗)
4位:ザールブリュッケン(10勝5敗)
~~~~~~上位4チームがプレーオフへ~~~~~~
5位:ミュールハウゼン(10勝5敗)
6位:フルダ・マーバーツェル(9勝7敗)
7位:グレンツァオ(5勝10敗)
8位:グリューンヴェッターズバッハ(5勝11敗)
9位:ブレーメン(5勝11敗)
10位:ケーニヒスホーフェン(5勝11敗)
11位:ユーリッヒ(0勝15敗)


男子2部
<バート・ハム 6-2 ツェレ>
○宇田/エロワ 7、3、-8、-10、7 マイスナー/シュ・ジャニク
○宇田 -4、12、6、1 ヒップラー
○宇田 3、4、12 マイスナー
★宇田幸矢通算成績:単2勝1敗/複1勝1敗
  • 競り合いを落とした及川(写真は2018年度全日本)

 2018/2019 ヨーロッパチャンピオンズリーグは、準々決勝第1戦が欧州各地で開催。ボゴリア(ポーランド)所属の吉田海偉(東京アート)は前回王者のボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)に挑んだ。

【2018/2019 ヨーロッパチャンピオンズリーグ】
◆男子準々決勝第1戦
<オレンブルク(ロシア) 3-0 ポントワーズ(フランス)>
○フレイタス -7、-7、12、9、9 ファルク
○オフチャロフ 5、-15、8、-4、6 フロール
○サムソノフ 5、4、4 アックズ

<ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ) 3-1 ボゴリア(ポーランド)>
 K.カールソン -5、-3、-10 吉田○
○ボル 9、6、6 シルチェク
○シェルベリ -6、-8、7、4、8 ギオニス
○ボル 5、6、6 吉田

<UMMC(ロシア) 3-2 ミュールハウゼン(ドイツ)>
○ガチーナ 6、6、-8、8 Da.ハベソーン
○方博 -9、3、10、13 ヤンカリク
 グルーツ 8、-9、4、-7、-1 イオネスク○
 方博 7、-7、-10、-7 Da.ハベソーン○
○ガチーナ 6、-9、3、7 ヤンカリク

<アンジェ(フランス) 3-0 ウォルターヴェルス(オーストリア)>
○ルンクイスト 9、-7、6、4 コズル
○ジェラルド 8、9、5 シューディ
○ランドリエ 6、2、4 プラットナー

 吉田はトップで世界ランキング24位のK.カールソン(スウェーデン)に快勝するも、4番でボル(ドイツ)に敗戦。ギオニス(ギリシャ)が古巣相手に健闘を見せたが、チームも初戦を落とした。王座奪還を狙うオレンブルクは競り合いながらもアウェーでポントワーズにストレートで勝利。ブンデスリーガでも好調のミュールハウゼンはUMMC相手に好ゲームを展開するも惜敗。ロシアで行われる第2戦での逆転にかける。


◆女子準々決勝第1戦
<ホドニーン(チェコ) 3-1 ベルリン・イーストサイド(ドイツ)>
○ 郭芮辰 -6、10、9、11 ポータ
○バチェノフスカ 8、5、-3、5 シャン・シャオナ
 パルティカ -7、13、-12、-4 ミッテルハム○
○ 郭芮辰 -7、-8、9、4、8 シャン・シャオナ

<Dr.チャッスル(クロアチア) 3-0 クレールフォンテーヌ(フランス)>
○リー・ジエ 10、5、9 シャオ・ジエニ
○ユ・フ 3、4、7 ドルギフ
○杜凱琹 4、8、8 マテロバ

<フロシュベルグ(オーストリア) 3-2 メス(フランス)>
○蘇慧音 -7、9、3、7 ディン・ヤピン
○ポルカノバ 11、4、13 ディアコヌ
 ベリストロム -8、-4、13、-7 グルンディシュ○
 ポルカノバ -7、-9、-5 ディン・ヤピン○
○蘇慧音 8、6、9 ディアコヌ

<タルノブジェク(ポーランド) 3-1 スポルティング(ポルトガル)>
 サマラ 9、-5、-10、-2 モンテイロ-ドデアン○
○ハン・イン 6、-12、-9、7、6 リー・フェン
○リー・チェン 2、9、2 バーテル
○ハン・イン 7、9、8 モンテイロ-ドデアン

◆女子準々決勝第2戦
<クレールフォンテーヌ 3-1 Dr.チャッスル>
 イアコブ -10、-7、-8 倪夏蓮○
○シャオ・ジエニ 9、-6、-6、10、8 リー・ジエ
○ドルギフ 9、6、-9、-8、8 杜凱琹
○イアコブ 6、5、-8、7 リー・ジエ
→2戦合計の結果、Dr.チャッスルが準決勝進出

 準々決勝第1戦は各チームとも主力が出場。昨シーズン、クロアチアのクラブ初のECL優勝を果たしたDr.チャッスルは第1戦にストレートで勝利、第1戦の翌日開催された第2戦を1-3で落としたものの、2戦合計の成績で準決勝進出を決めた。昨シーズン3位のタルノブジェクは勝利を上げたものの、4度のECL優勝を誇るベルリン・イーストサイドはホドニーンに苦杯。出産から復帰のシャン・シャオナ(ドイツ)が2敗と精彩を欠いた。

 男女ともに残りの準々決勝第2戦は2月上旬〜中旬にかけて行われる。
  • まだまだ実力健在の吉田、K.カールソンに勝利

1月5、6日に2018/19 ドイツカップ・ファイナル4が行われ、男子はオクセンハウゼン、女子はコルバーモアが優勝を果たした。この試合はブンデスリーガに所属する各部のチームが混じってタイトルを争うカップ戦。優勝チームが決まるこのゲームには4000人を越える観衆が詰めかけた。男子は前回大会まで6連覇中だったボルシア・デュッセルドルフが準々決勝でグリューンヴェッターズバッハに敗れる波乱があった中、オクセンハウゼンが2004年以来のタイトル獲得。女子は5連覇を狙ったベルリン・イーストサイドを決勝で破ったコルバーモアが初優勝となった。

【男子】
●準決勝
<オクセンハウゼン 3-0 グレンツァオ>
○ゴーズィ -6、11、9、10 ボボチーカ
○カルデラノ 6、6、-10、9 ゲラシメンコ
○張禹珍 9、5、10 リンド

<ブレーメン 3-1 グリューンヴェッターズバッハ>
○シュテガー -8、8、-4、6、10 チウ・ダン
○ツボイ 10、13、-4、-5、8 ワルサー
 スッチ -7、-6、10、6、-9 トキッチ○
○シュテガー 6、9、5 ワルサー

●決勝
<オクセンハウゼン 3-1 ブレーメン>
○カルデラノ -9、5、6、6 スッチ
 張禹珍 7、-3、-5、6、-9 シュテガー○
○ゴーズィ -9、9、-9、9、4 ツボイ
○カルデラノ 11、8、3 シュテガー

【女子】
●準決勝
<コルバーモア 3-1 ミュンスター>
○ラング 7、7、5 ワン・ユアン
○リュウ・ジャ 5、2、5 マンツ
 ヴィンター -5、13、-9、7、-9 ピッコリン○
○リュウ・ジャ 2、6、5 ワン・ユアン

<ベルリン・イーストサイド 3-0 ドリブルク>
○シャン・シャオナ 4、5、-9、2 デヌッテ
○エクホルム 9、7、1 クレー
○ミッテルハム 8、-7、7、7 ボルマイヤー

●決勝
<コルバーモア 3-1 ベルリン・イーストサイド>
○ラング 6、11、-6、-7、7 ポータ
○リュウ・ジャ 7、-8、5、-13、5 シャン・シャオナ
 ヴィンター 8、-5、-2、-9 エクホルム○
○リュウ・ジャ 13、7、2 ミッテルハム
  • 準決勝、決勝で3得点をあげたカルデラノ(写真は2018年グランドファイナル)

 2018/19シーズンのヨーロッパチャンピオンズリーグはグループリーグ全試合が終了し、順位が決定。決勝トーナメントに進む8チームが決定した。

【2018/2019 ヨーロッパチャンピオンズリーグ】
◆グループA
<スポルティング(ポルトガル) 3-1 TTCオストラヴァ(チェコ)>
○カルバリョ 7、4、7 ベリク
 アルナ -9、4、-9、2 トレグラー○
○アビオドゥン 12、-9、8、7 コルダス
○アルナ 10、9、7 ベリク

<ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ) 3-1 ポントワーズ(フランス)>
○ボル 6、6、7 アックズ
 K.カールソン -6、6、-8、-7 ファルク○
○O.アサール -7、7、9、-4、8 バウム
○ボル 6、1、-13、9 ファルク

グループA順位
1位:ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)/5勝1敗
2位:ポントワーズ(フランス)/4勝2敗
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3位:スポルティング(ポルトガル)/3勝3敗
4位:TTCオストラヴァ(チェコ)/0勝6敗


◆グループB
<UMMC(ロシア) 3-0 ジャウドヴォ(ポーランド)>
○方博 6、-9、4、7 ワン・ヤン
○シバエフ -2、-9、8、6、5 黃鎮廷
○グルーツ 6、3、11 ウラブリク

<ウォルターヴェルス(オーストリア) 3-2 ロマーニュ(フランス)>
○朴康賢 7、8、9 ゴラク
 コズル -8、-6、-7 陳天元○
 シューディ -9、-10、-11 クリサン○
○朴康賢 8、9、7 陳天元
○コズル 7、4、8 ゴラク

グループB最終
1位:UMMC(ロシア)/5勝1敗
2位:ウォルターヴェルス(オーストリア)/3勝3敗
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3位:ロマーニュ(フランス)/2勝4敗
4位:ジャウドヴォ(ポーランド)/2勝4敗


◆グループC
<アンジェ(フランス) 3-1 ロスキレ(デンマーク)>
 ランドリュー -7、-8、-4 ツァイ・ユージア○
○Jon.パーソン 8、3、9 メイス
○ジェラルド -10、7、7、-4、8 ラカトシュ
○Jon.パーソン 5、8、13 ツァイ・ユージア

<ボゴリア(ポーランド) 3-2 ザールブリュッケン(ドイツ)>
 吉田海偉 2、4、-6、-9、-9 フランチスカ○
○ギオニス 6、-6、6、12 ヨルジッチ
○シルチェク 5、3、8 ポランスキー
 ギオニス -9、-7、-5 フランチスカ○
○吉田海偉 -9、8、7、11 ヨルジッチ

グループC順位
1位:アンジェ(フランス)/4勝2敗
2位:ボゴリア(ポーランド)/4勝2敗
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3位:ザールブリュッケン(ドイツ)/3勝3敗
4位:ロスキレ(デンマーク)/1勝5敗


◆グループD
<オレンブルク(ロシア) 3-1 エンヌボン(フランス)>
○閣安 8、5、3 ギレン
○リヴェンツォフ 4、3、5 スタマトウロス
 イヴォニン 7、8、-9、-3、-9 ニュイティンク○
○閣安 6、5、2 スタマトウロス

<ミュールハウゼン(ドイツ) 3-2 エースレーブ(スウェーデン)>
○ヤンカリク -11、1、5、8 モアガルド
○Da.ハベソーン 9、7、11 チャン・フージョウ
 イオネスク 8、-9、9、-7、-3 スベンソン○
 Da.ハベソーン -9、-6、9、-8 モアガルド○
○ヤンカリク 7、-7、-3、9、3 チャン・フージョウ

グループD順位(第5試合終了時点)
1位:オレンブルク(ロシア)/6勝0敗
2位:ミュールハウゼン(ドイツ)/3勝3敗
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3位:エンヌボン(フランス)/2勝4敗
4位:エースレーブ(スウェーデン)/1勝5敗


 グループAは前回王者のボルシア・デュッセルドルフが1位通過。スポルティングに不覚を取ったものの、最終戦でポントワーズに勝利し、1位でグループリーグ突破を決めた。2度のECL優勝経験のあるポントワーズはスポルティング、TTCオストラヴァに勝利するも、ボルシア・デュッセルドルフから勝利を上げられず。昨シーズン3位のスポルティングはグループリーグ敗退となった。

 グループBはUMMCが5勝1敗でトップ通過。2015年世界選手権準優勝の方博(中国)が2シーズンぶりに復帰、決勝トーナメントでも期待がかかる。そして2位以下は第5試合を終えて3チームが並ぶ混戦となったが、5番までもつれた末にウォルターヴェルスがロマーニュに勝利して初の決勝トーナメント進出を決めた。ウォルターヴェルスは新加入のサウスポー・朴康賢(韓国)が大活躍。黃鎮廷(香港)、グルーツ(デンマーク)に勝利するなど存在感を見せた。

 グループCも第5試合を終えて、上位3チームが3勝2敗で並ぶ混戦。最終戦で勝利をあげたアンジェ、ボゴリアが決勝トーナメントに乗り込んだ。アンジェは今シーズン、ジェラルド(ポルトガル)が加わり戦力アップ。長くチームの主軸となっているJon.パーソン(スウェーデン)もポイントを量産し、グループ通過に貢献した。そして劇的な勝利でグループ突破を決めたのはボゴリア。ラストまでもつれた末に、吉田海偉(東京アート)がヨルジッチ(スロベニア)を下し、逆転で2位に滑り込んだ。前所属のグルジョンツ(ポーランド)ではチームをECL3位に導く活躍を見せていた吉田。再び大暴れなるか。

 グループDの1位は昨シーズン準優勝のオレンブルク。水谷隼(木下グループ)が抜けたが、フレイタス(ポルトガル)、閣安(中国)を補強し、全グループ通じて唯一の全勝で決勝トーナメント進出となった。そして2位通過はミュールハウゼン。最終戦でエースレーブに競り勝ち、初の決勝トーナメント進出。これまではドイツ・ブンデスリーガでも中位、下位のチームだったが、今シーズンは好調で、プレーオフ進出も狙える位置につけている。ダークホース的な存在で、決勝トーナメントを賑わせる存在となりそうだ。
  • チームをグループ通過に導いた吉田(写真は2018年日本リーグ・ファイナル4)

 ヨーロッパチャンピオンズリーグ・グループ第5戦が終了。グループリーグは残り1試合となり、決勝トーナメント進出を決めたチームも出てきた。
 グループAでは、連覇を目指すボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)がスポルティング(ポルトガル)に敗れて初黒星も、1位をキープし決勝トーナメント進出。TTCオストラヴァ(チェコ)に勝利したポントワーズ(フランス)も決勝トーナメント進出を決めている。
 グループBはグルーツ(デンマーク)、方博(中国)が加わったUMMC(ロシア)が4勝目を上げてグループリーグ突破。2位以下は3チームが2勝3敗で並ぶ混戦となっている。グループCも1〜3位が3勝2敗で並んでおり、グループ最終戦で決勝トーナメント進出チームが決定する。
 グループDはオレンブルク(ロシア)が唯一負け無しをキープしてグループ突破が決定。フレイタス(ポルトガル)、さらに閣安(中国)が加わり、より強力になった布陣で王座奪還を虎視眈々と狙う。


【2018/2019 ヨーロッパチャンピオンズリーグ】
◆グループA
<ポントワーズ(フランス) 3-1 TTCオストラヴァ(チェコ)>
○バウム 4、-8、6、7 コルベル
○アックズ 3、-9、5、4 トレグラー
 フロール -8、10、-8、8、-8 ベリク○
○バウム -7、4、6、-9、9 トレグラー

<スポルティング(ポルトガル) 3-2 ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)>
○アルナ -16、9、3、-5、6 シェルベリ
 カルバリョ -3、-5、-8 アチャンタ○
 アビオドゥン -8、-6、6、-7 ボル○
○アルナ 6、9、9 アチャンタ
○カルバリョ 2、-9、10、-8、8 シェルベリ

グループA順位(第5試合終了時点)
1位:ボルシア・デュッセルドルフ(ドイツ)/4勝1敗
2位:ポントワーズ(フランス)/4勝1敗
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3位:スポルティング(ポルトガル)/2勝3敗
4位:TTCオストラヴァ(チェコ)/0勝5敗


◆グループB
<ウォルターヴェルス(オーストリア) 3-2 ジャウドヴォ(ポーランド)>
 シューディ -3、-7、-5 ワン・ヤン○
○朴康賢 7、-8、9、7 黃鎮廷
○コズル 6、5、9 ウラブリク
 シューディ -6、10、8、-8、-10 黃鎮廷○
○朴康賢 -9、9、-7、6、9 ワン・ヤン

<UMMC(ロシア) 3-0 ロマーニュ(フランス)>
○グルーツ 6、8、-7、6 クリサン
○方博 -5、-7、1、5、10 陳天元
○シバエフ -8、13、10、11 オリビエ

グループB順位(第5試合終了時点)
1位:UMMC(ロシア)/4勝1敗
2位:ウォルターヴェルス(オーストリア)/2勝3敗
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3位:ロマーニュ(フランス)/2勝3敗
4位:ジャウドヴォ(ポーランド)/2勝3敗


◆グループC
<ロスキレ(デンマーク) 3-1 ボゴリア(ポーランド)>
○メイス -8、10、-8、8、3 ギオニス
○ツァイ・ユージア 8、-9、9、7 シルチェク
 ラカトシュ -8、8、-9、4、-8 バドウスキー○
○ツァイ・ユージア -7、7、8、6 ギオニス

<アンジェ(フランス) 3-1 ザールブリュッケン(ドイツ)>
○Jon.パーソン 6、9、1 ヨルジッチ
○ランドリュー -8、10、-5、7、10 フランチスカ
 ルンクイスト 8、-9、-9、6、-9 廖振珽○
○ランドリュー 7、9、9 ヨルジッチ

グループC順位(第5試合終了時点)
1位:アンジェ(フランス)/3勝2敗
2位:ザールブリュッケン(ドイツ)/3勝2敗
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3位:ボゴリア(ポーランド)/3勝2敗
4位:ロスキレ(デンマーク)/1勝4敗


◆グループD
<エンヌボン(フランス) 3-0 エースレーブ(スウェーデン)>
○ファン・シェンペン 11、-11、8、12 スゴウロポウロス
○ニュイティンク 7、6、-8、11 モアガルド
○スタマトウロス 6、8、-5、4 チャン・フージョウ

<オレンブルク(ロシア) 3-0 ミュールハウゼン(ドイツ)>
○オフチャロフ -9、7、-11、2、7 Da.ハベソーン
○フレイタス -9、5、3、-7、9 イオネスク
○サムソノフ -11、5、-8、11、1 ヤンカリク

グループD順位(第5試合終了時点)
1位:オレンブルク(ロシア)/5勝0敗
2位:ミュールハウゼン(ドイツ)/2勝3敗
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
3位:エンヌボン(フランス)/2勝3敗
4位:エースレーブ(スウェーデン)/1勝4敗