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中国リポート

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 2008中国卓球クラブ超級リーグの登録メンバーが発表された。例年、参戦するクラブやスポンサーがめまぐるしく変わる超級リーグだが、男子は遼寧錦州万通が錦州銀行へ改称した他は、ニューフェースは甲Aリーグから昇格した上海冠生園のみ。北京五輪という一大事業があったせいか、ストーブリーグも比較的平穏だったようだ。昨シーズンの最終成績は下記のとおり。

★07中国超級リーグ男子 最終成績
1. 寧波北侖海天  (12勝6敗)
2. 浙商銀行    (12勝6敗)
3. 四川全興    (11勝7敗)
4. 八一工商銀行  (11勝7敗)
5. 遼寧錦州万通  (10勝8敗)
6. 海寧皮革城鵬翔 (9勝9敗)
7. 江蘇江南電纜  (8勝10敗)
8. 天山万杰隆   (8勝10敗)
9. 魯能中超電纜  (7勝11敗)
10. 江蘇華都琥珀  (2勝16敗)

それでは今シーズンの男子登録10チームを、3回に分けてご紹介したい。 ※★印は外国籍選手

■浙商銀行(ジェシャン インハン/浙江省)
監督:陳健(チェン・ジェン)
選手:馬琳(マ・リン/WR2/08北京五輪シングルス金メダリスト)
   張超(チャン・チャオ/07世界選手権混合複ベスト16)
   魏炎涛(ウェイ・イェンタオ/05全中国運動会ベスト16)
   ★水谷隼(日本/WR22/07世界選手権複ベスト8)
   ★ヤン・ツー(シンガポール/WR29/07プロツアーファイナルベスト8)

 全日本チャンピオン水谷隼の加入が最大のトピックス。国内ではクラブ名の「杭州尼瑞」が移籍先として報道されているが、超級リーグでは昨年同様、スポンサーの浙商銀行がチーム名として登録されるようだ。世界ランキングを22位まで上げている水谷でも、まずは五分の戦績を残すことが現実的な目標か。
 チームの強みは、なんといっても超級リーグの優勝請負人こと馬琳の存在。4シーズン連続でチームを優勝へ導いた実績はダテではない。2番手の張超とは05年全中国運動会2位の名コンビで、馬琳/張超ペアでダブルス勝負のオーダーを組むこともできる。実現の可能性は低いが、日本のファンにとっては水谷/馬琳というダブルスもぜひ見てみたいところ。優勝候補筆頭は間違いなくこのチームだ。

■寧波北侖海天(ニンポォ ベイルンハイティエン/浙江省)
監督:劉国棟(リウ・グオトン/シンガポール女子監督)
選手:馬龍(マ・ロン/WR3/08アジアカップ優勝)
   李虎(リ・フゥ/03世界ジュニア優勝)
   呉ハオ(瀬の「束」が「景」)(ウ・ハオ/06世界ジュニア複優勝)
   崔慶磊(ツイ・チンレイ/07アジアジュニア準優勝)
   ★呉尚垠(オ・サンウン-韓国/WR10/05世界選手権3位)

 スポンサーの海天国際集団は、中国最大級のプラスチック成型機メーカー。昨年は後半戦でエース馬琳が大爆発し、浙商銀行をギリギリでかわして優勝を飾った。しかし、今年はエース馬琳と2番手の李静が移籍するなど、なんとメンバー全員が総入れ替え。四川全興から移籍した馬龍はもともと北京の選手で、北京市が超級リーグから降格して以来、「さすらいの助っ人エース」となっている。北京五輪で健闘した呉尚垠のプレーが、チームの浮沈のカギを握りそうだ。3番手以降の層の薄さが弱点か。

Photo上:水谷隼、そのオールラウンドプレーで観衆を魅了するか。体調管理もポイントだ。
Photo中:水谷と3・4番手の座を争うことになるヤン・ツー
Photo下:寧波北侖海天の新エース・馬龍