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中国リポート

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 2009中国超級リーグの日程および競技規定が発表された。
 昨シーズンは北京五輪の影響もあり、第1ステージは全9節でのスピード進行となったが、今年の超級リーグ第1ステージは全18節で開催。5月23日(土)に開幕戦が行われ、毎週水曜日と土曜日に試合を消化して、7月29日(水)に第1ステージが終了する。中2日、あるいは中3日で中国全土を飛び回るのだから、かなりタイトなスケジュールと言えるだろう。
 そして、昨シーズン初めて導入されたプレーオフ制が今シーズンも継続。男子は8月5~23日、女子は8月5~21日までプレーオフが行われ、優勝チームおよび最終順位が決定する。従来の超級リーグでは第1ステージに相当する全18節で順位を決定していたので、それにプレーオフ制を組み合わせた形だ。五輪が開催される年以外は、超級リーグもこの試合日程が定着していくのではないだろうか。

 詳しい競技規定は後ほどお伝えするが、今シーズンの超級リーグには2シーズンぶりに「冠(かんむり)スポンサー」がついた。リーグの正式名称は「2009年361°中国卓球クラブ超級リーグ」だ。
 …なんとも不思議なスポンサー名だが、「361°」というのは中国・福建省のスポーツブランド「三六一度体育用品有限公司」のこと。バドミントンやバスケットボール、テニスなどのシューズやウェアを扱うスポーツブランドだ。超級リーグのウェアの公式サプライヤーである「安踏体育用品有限公司」、昨年ITTFプロツアー・カタールオープンなどの冠スポンサーや、北朝鮮卓球チームのウェアの公式サプライヤーになった「鴻星体育用品有限公司」と同じ福建省・晋江市にある。世界のスポーツシューズの約2割を生産する福建省の中でも、この晋江市は「靴の街」として有名なのだ。そして、この361°も2003年の創立以来、瞬く間に中国国内に販路を広げてきた。

 ちなみに361という数字の由来は、会社の公式ホームページでも全く説明がない。同社の総裁である丁伍号氏のインタビューの紹介によれば、円の一周の角度(360°)であり、「円満・パーフェクト」を象徴する360に1をプラスすることで、パーフェクトをも上回るのが「361」。そしてその「+1」がまた新たなスタートを象徴する…そうだ。もっとも、中国にはナイキのアパレル系ブランドである「NIKE360」があり、それを模倣したもの、という見方が一般的らしい。「+1」は中国の自尊心を表すものでもあるのだろう。

Photo上:ロゴが見えやすいようにと、メダルをどけてくれた(?)王楠
Photo下:ちょっと粗いですが、ロゴの拡大図。中国のスポーツブランドのロゴというのは、どうも主張がありません