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中国リポート

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 11月7日、北京市の首都体育館の近くにあるスポーツブランド『安踏(アンタァ)』の旗艦店(フラグシップショップ)で、中国卓球チームの張継科と劉詩ウェンが記者会見を行い、『安踏』と「代言人」の契約を結んだことを発表した。「代言人」はコマーシャルキャラクターやブランドアンバサダーという意味だ。
 『安踏』は1994年創業のスポーツブランドで、現在はアパレル部門にも進出しているが、もともとスポーツシューズのメーカー。99年に孔令輝とコマーシャルキャラクターの契約を結び、これが中国のスポーツメーカーによるコマーシャルキャラクター契約の第1号だった。その後も王皓と契約を結んだり、06年から08年まで、中国超級リーグのウェアのオフィシャルサプライヤーになったこともある。
 
 この記者会見の席で、張継科にこんな質問をした記者がいる。「孫楊の事故をどう思いますか?」。ご存じの方もいるでしょうが、11月3日にロンドン五輪・競泳男子自由形で2種目優勝の孫楊が、無免許でポルシェを運転し、バスに衝突する事故を起こしたのだ。ポルシェに負けじと、高級車のマセラティを乗り回すことで知られる張継科。「アンタもやりそうでしょ?」という心の声が聞こえてきそうな質問だ(失礼)。

 「多くの人から注目されるスポーツ選手として、彼の行動は意識が甘かったと思う。どうせ見つからないだろう、大したことじゃないと思ってしまったんじゃないかな。この一件は多くのスポーツ選手にとって、戒(いまし)めになるものだよ。車の運転だけじゃなくて、あらゆる部分で自覚ある行動が必要だ」(張継科)。ちなみに張継科は会見の後、『華商晨報』の取材に対し、11年世界選手権決勝でウェアを引き裂いたことについて「父からも劉国梁総監督からも、二度とあんなことをしてはいけないと言われた」とコメントしている。

 張継科はただ今、ドイツオープンに参戦中。順当に勝ち上がれば準々決勝で樊振東と当たる組み合わせ。世界戦パリ大会では張継科、全中国運動会では樊振東が勝利。ふたりの対決が実現すれば、興味深い一戦になりそうだ。
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