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中国リポート

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 12月14日、北京市の北西・昌平区にある人民解放軍の基地で、国家男女チームの選手たちが8日間の軍事訓練をスタートさせている。

 すでに国家卓球チームの恒例行事となっている、「真冬の軍事訓練」。最高気温でも2〜3度、最低気温はマイナス10度近くまで下がる中、野外での行軍やトレーニング、実弾を使った射撃訓練などを行う……予定だった。
 しかし、なにしろ最近の北京市周辺は大気汚染がひどい。PM2.5(微粒子状物質)を含んだスモッグが出た場合、長時間の野外訓練は体に悪いということで、室内訓練場を確保することを劉国梁総監督が要請したという。食事に使う肉も、禁止薬物が使われているといけないので、検査済みの「放心肉(安心肉)」を大量に持ち込んだ。このあたりは臨機応変なのだ。

 軍事訓練の間、選手たちは軍服に身を包み、携帯やパソコンはもちろん禁止。暖房だけついた、簡素なベッドがふたつ並んだ部屋に寝泊まりする。人民解放軍の軍人である劉国梁総監督は、本来のユニフォームである軍服に身を包み、「軍事訓練を通じて、チームワークや闘争心、思想面の強化などを行いたい。この冬の訓練を、リオ五輪への良きスタートとしたい」とコメントしている。

 国家男女チームは、来年1月16〜23日に江蘇省鎮江市で行われる第1ステージを皮切りに、世界選手権東京大会(団体戦)の選考会「直通東京」をスタートさせる。「近づくと気持ちが憂鬱になる」選手も多いというこの軍事訓練だが、超級リーグの閉幕後のオフ期間に行うことで、選手たちの気持ちを引き締める狙いもあるようだ。
 軍服姿の選手たちの写真は下記URLをご参照ください(騰訊体育)。先日行われた馬琳の結婚式(二度目)の模様も、写真が入手でき次第、お伝えします!

http://sports.qq.com/a/20131214/006437.htm#p=1
  • この人も解放軍所属、軍服が似合う樊振東