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中国リポート

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 現在、江蘇省鎮江市の鎮江体育センターで行われている、JA全農世界卓球2014東京大会(団体戦)の中国代表選考会「直通東京」。男子は第5ステージで、いよいよ張継科・馬龍・許シンら6名の主力選手を加えて行われ、女子の第2ステージも李暁霞・丁寧・劉詩ウェンら7名が合流。男女とも今日1月28日に代表第1号が決定する。
 男子は初日の第1戦で張継科が梁靖崑に1ー3で敗れるなど、波乱の幕開けとなったが、最終日を迎えた時点で張継科と馬龍が8勝1敗で並び、許シンが7勝2敗でこれを追う展開。女子は朱雨玲が10勝1敗と単独トップで、李暁霞と馮亜蘭が9勝2敗でこれを追っている。

 選考会の詳しい結果は改めてお伝えするとして、まずは男子の珍しい記録から。第3日目に行われたハオ帥と程靖チィのサウスポー対決で、第4ゲームがなんと「ハオ帥 28ー26 程靖チィ」までもつれた。ほとんど3ゲーム分はあろうかという泥仕合……、いや大熱戦。ゲームカウント2ー1でリードしていたハオ帥がこのゲームを奪って勝利を決めた。代表選考にはあまり関係のない地味なカードだが、大いに観客の注目を集め、大歓声が送られたという。
 「ハオ帥のコツコツとマジメな試合ぶりは、チームメイトたちが学ぶに値するものだよ。卓球に対してこれほど真摯だからこそ、彼はベテランであってもチームの一員でいられるんだ。観客もその精神力に感動して、熱烈な声援を送っていたね」(劉国梁総監督/出典『捜狐体育』)

 「あるいは世界記録かもしれない」と中国でも報道されている28ー26というスコア。昨年5月の世界選手権パリ大会では、2試合で記録された21-19というスコアが最高記録だった。しかし、1月26日に終了したグローバルジュニアサーキットファイナルでは、女子準々決勝のタモルワン(タイ)vs.宋恵佳(日本)戦の第4ゲームで、「タモルワン 26-24 宋」というスコアも記録されている。世界記録というのは、少々大げさかもしれない。
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