1月28日、JA全農世界卓球東京大会(団体戦)の中国代表選考会「直通東京」で、男女とも代表の第1号が決定した。遅ればせながら、男子の結果からお伝えしましょう。出場した12名の最終成績は下記のとおり。
★★★ 男子「直通東京」第5ステージ・最終成績 ★★★
〈1.25〜28/江蘇省鎮江市・鎮江体育センター〉
1 張継科 10勝1敗
2 馬龍 9勝2敗
3 許シン 8勝3敗
3 樊振東 8勝3敗
5 梁靖崑 7勝4敗
5 閻安 7勝4敗
7 ハオ帥 6勝5敗
8 王皓 5勝6敗
9 程靖チィ 2勝9敗
9 林高遠 2勝9敗
11 周雨 1勝10敗
11 孔令軒 1勝10敗
●代表決定戦 張継科 ー6、6、9、9 馬龍
※張継科が代表権獲得
大会最終日の大一番、馬龍との激戦を3ー1で制した張継科が、東京大会の男子団体メンバー第1号に決定した。初戦の梁靖崑戦で敗れながらも、そこから10連勝。「天敵」馬龍を下しての代表権獲得で、復調を大いにアピールした。
「2カ月くらい前、自分の過去を振り返りながら、たくさんのことを考えた。それがぼくを成長させてくれたよ。これからぼくは200%の努力によって、自分の責任を果たしていかなければならない。この卓球というスポーツは、自分の命と同じくらいかけがえのないものなんだ」(張継科/出典『捜狐体育』)。いかにも張継科らしい芝居がかったコメントだが、自己演出力もまたこの男の魅力か。「馬龍や許シンと良きライバルでいられるからこそ、ぼくはより自分を高めていくことができる」とも語っている。
中国チームの劉国梁総監督も、「あの向上心にあふれる張継科が戻ってきた感じがするね。彼はコートの上でプレーする喜びと、大きな目標を取り戻すことができたんだろう」と張継科の復活に太鼓判。やはり張継科、やる時はやる男だ。