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中国リポート

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 今日、4月17日と明日の18日、国家男子チームは集合訓練を締めくくるエキシビションマッチを福建省厦門市の集美大学体育館で開催する。JA全農世界卓球に出場する張継科、馬龍、許シン、王皓、樊振東にハオ帥を加えた6名を2チームに分け、若手主体の2チームと対戦。勝利したチームが18日に決勝を行う。4チームの対戦カードと顔ぶれは下記のとおりだ。

張継科(右SD)・樊振東(右SD)・ハオ帥(左SD)
        vs.
梁靖崑(右SD)・尚坤(左SD)・劉イ(右SC)

馬龍(右SD)・許シン(左PD)・王皓(右PD)
        vs.
閻安(右SD)・周雨(左SD)・馬特(右SC)

※SD=シェークドライブ/PD=ペンドライブ/SC=シェークカット

 若手主体の2チームは、どちらも右のシェークドライブ、左のシェークドライブ、そして右のシェークカットというメンバー構成だ。集合訓練に入る際、「ドイツ、日本、そして韓国が主要なライバル」と発言していた劉国梁監督。日本と韓国にはカットマンがいて、日本とドイツは左右のシェークドライブが主力なので、その3チームを念頭に置いてバランスを取ったチームとも言えるが、右シェークドライブが松平健太&岸川聖也、左シェークドライブが水谷隼&丹羽孝希、そしてカットが塩野真人を想定した「仮想・日本チーム」と呼びたくなる。実際に劉国梁監督も、日本を最も警戒しているようだ。集合訓練では、日本選手の打法を若手選手たちに真似させて、対策練習を積んだという報道もある。

 ドイツのボルとオフチャロフは手の内が知れているし、創造的なプレー、予想外のプレーは少ない。韓国の若手はまだ経験不足で、カットの朱世爀はすでに中国にとって怖い相手ではなくなっている。若さと創造性、そして地元開催という地の利を加えて、最も「不確定要素」が多いのは日本戦ということだ。若手中心の仮想チームは、球威では日本を上回るかもしれないが、多彩なボールさばきや創造性では本家には及ばない。そう考えてみると、今大会の日本男子チームへの期待は大きくふくらむ。JA全農世界卓球の開幕は、もう目の前だ。