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 フランスが生んだ伝説的な選手のひとり、1977年世界選手権バーミンガム大会の混合ダブルスチャンピオンのジャック・セクレタンさんが11月25日に亡くなった。71歳だった。

 1976年にはヨーロッパ選手権で優勝し、フランス国内では1962年から1986年にかけて、62のタイトルを獲得したフランス卓球界のレジェンド。中陣でのしのぎが得意で、両ハンドでの粘りのドライブから仕掛けるカウンター攻撃を得意として、観客を沸かせるプレースタイルだった。

 現役時代からコミカルな卓球ショー「Ace of Ping」を始め、引退後も長く世界中を回って多くの人を魅了し、一時は「卓球のプロ選手として最も稼ぐ男」と呼ばれるほどだったセクレタンさん。卓球ショーは2007年まで行っていた。
 卓球ショーをセクレタンさんと主催し、50年近くの友人であるパトリック・モズィーラさんは「突然のことだ。昨日も電話で話をしていて元気だった。彼は、卓球のプレーを続けることはやめない。ラケットを持ち続けることが重要なんだ、といつも言っていた」と悲しみの中で語った。
 2024年のパリ五輪を前にして、フランス卓球界は、大きな星を失った。
  • 現役時代のジャック・セクレタンさん

  • 1977年世界選手権では、日本の田阪登紀夫・横田幸子ペアを破り、混合複で優勝。パートナーはベルジェ