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速報・現地リポート

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世界選手権横浜大会(個人戦)

●男子シングルス準決勝 第一試合
王皓(中国) 10、8、-10、9、9 馬龍(中国)

王皓が馬龍を下し、初の決勝進出。
初出場の03年パリ大会では陳衛星(オーストリア)、05年上海大会ではメイス(デンマーク)に足下をすくわれ、前回のザグレブ大会では準決勝で馬琳に惜敗。その実力を高く評価されながら、ビッグタイトルには未だ無縁の世界ランキング1位が、悲願のビッグタイトルまであとひとつとした。

■高島の眼 王皓vs馬龍
第1・2ゲームは、王皓の裏面ドライブに対し、馬琳がフォアで回り込んでも差し込まれて詰まってしまい、王皓にカウンターで狙われていた。第3ゲームになると、馬龍が無理に回り込まずバックハンドで返球するようになり、そのバックハンドからフォアハンドへのコンビネーションでこのゲームを取り返した。
そして第4ゲーム、王皓は出足やや力んだのかミスが多く、1-6と離されたが、ここで一本すばらしいフォアドライブが入った。このスーパープレーで流れが変わり、王皓は両ハンドからパワードライブを連発して、11-9と逆転。大きく勝利を引き寄せた。
世界のトップ選手は、自分を良い流れへ引き戻すミラクルショットが打てる。「針で一点急所を突く」というプレーでチェンジペースができるのだ。今大会の王皓には穴がない。裏面でカウンターの連打ができ、無理なくフォアハンドへつなげることができている。