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ITTFワールドツアー2013
グランドファイナル速報

● 女子シングルス準決勝
劉詩ウェン(中国) -8、3、4、9、-8、10 Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)

中国勢以外で唯一のベスト4入りとなったVi.パブロビッチ。
趙岩は完封したが、今度の相手はカット打ちの名手・劉詩ウェン。
一筋縄ではいかない相手に、Vi.パブロビッチは守備と反撃を織り交ぜながら、コースを散らす。
劉詩ウェンの決め球のコースを限定させるプレーだ。
それもそのはず、1ゲーム目の序盤、緩いボールを送ったところカーブドライブでサイドを切られた。いくら長身のカットマンでもフォア側に曲がって落ちるカーブドライブを打たれると十分な体勢で返球できない。
それならばコースを突いて低いボールを心がける。強打は打たれるが、ボールの変化は少ないので、カットで対応しやすい展開になる。

それでも劉詩ウェンのカット打ちは冷酷で厳しいボールだ。
5ゲーム目の後半、ドライブ対カットのお互いに一歩も引かないスーパーラリーをVi.パブロビッチが制し、劉詩ウェンの歯車が狂ったか。

6ゲーム目も一進一退となり、Vi.パブロビッチが先にゲームポイントを握る。
しかし、10−9で、劉詩ウェンがVi.パブロビッチのバックミドルへロングサービス。
これがエースとなり、そのままジュースを制して、劉詩ウェンが何とか勝利。

負けはしたが、Vi.パブロビッチの華麗なカットプレーに大きな拍手が贈られた。

決勝進出の劉詩ウェンは現在グランドファイナル2連覇中。
今まで3度の優勝はあっても、3連覇はない。記録がかかる。
  • 高いボールはカーブドライブで振り回した劉詩ウェン

  • 粒高面でのバックハンドで流れを変えようとしたVi.パブロビッチ