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ジャパンオープン・荻村杯2014

 張継科が大会出場をキャンセルし、昨年にも増して小粒な感は否めない中国男子。しかし、その中でキラリと光るのがふたりの左腕、呂翔(リュ・シャン)と于子洋(ウ・ズーヤン)。呂翔は92年五輪男子複金メダリストの呂林の息子。父は右日本式ペンドライブで、息子は左シェークドライブ。「最近はラケットを握っても、父もぼくにはかなわない」としばらく前にインタビューで語っていたが、まあ当たり前の話か……。強烈なパワーはないが、低く難しいボールでも正確な両ハンドドライブで狙っていける選手。

 もうひとりのサウスポー、于子洋は超級リーグの山東魏橋で馬琳とダブルスを組む選手。韓国オープンでは優勝した許シンからも2ゲームを奪った。台上プレーが巧みで、フォアのパワードライブは打球点が早く、決定率が高い。選手層の厚い中国で、ダブルス要員ではなく、シングルス代表の座をつかむことができるかどうか。それは今後の頑張りにかかっている。
  • 中国では珍しい親子鷹の呂翔

  • 于子洋はピシッと揃った前髪が気になる