男子学校対抗決勝、青森山田vs.野田学園のライバル対決の最終試合は、青森山田に軍配が上がった。
青森山田の1番・三部は見事なカット打ちで竹崎を下し、2番は逆に野田学園の青山が縦横無尽にコートを駆け回り、強烈なドライブを連発し、一ノ瀬を下す。
勝負となったダブルスはゲームオールの大接戦。野田学園の高取の高速バックカウンターが火を噴き、ラリーを優位に進めるも、最後は及川・三部の精緻さに屈した。
4番の及川は2ゲーム目を逆転で取り、完全にペースを握り、一気にたたみかける。
3ゲーム目も攻めと守りが冴え、5−0とスタートダッシュ。
相手の嫌なところにボールを送り、ラリー中でも隙を見つけてすかさず前陣に出て、速いカウンターブロックを送るなど、相手をしっかり観察したプレーはさすがだ。
マッチポイントを握り、最後まで攻撃の手を緩めなかった及川が優勝を決めた。
青森山田、卓球部の最後の年で見事全国優勝を成し遂げた。
「オーダーは及川と三部が絶対獲る、ダブルスも獲る。だからオーダーは絶対に逃げない、変えないという姿勢でやってきました。
一ノ瀬が2番で負けたが、杜若戦ではチームのピンチを救ってくれたし、高橋も決勝はまわらなかったけど、準決勝で勝利するなど非常に頑張ってくれた。今回のメンバー4人全員がエースだと思っています。インターハイはみんなが向かってくるので簡単じゃない。あれだけのOBが見ている前で負けられない」(板垣監督)
青森山田のインターハイ最後の団体戦には多くのOBがかけつけて、応援に声をからしていた。
そのOBの前で最高の勝利を送った。青森山田、おめでとう。