スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

全国高校選手権(インターハイ2015)

女子学校対抗決勝、四天王寺はトップに、準決勝の正智深谷戦2番で平に敗れた芝田を起用した。「あいつは根性だけはあるから」と決勝後に語った四天王寺の村田監督。その芝田は第1ゲームに9ー10で山陽女子・木村にゲームポイントを許してから、木村のバックストレートへのバックハンドに苦しみ、何度もゲームポイントを奪われながら、17ー15でしのぎきった。「決勝では体の動きはあまり良くなかったけど、1ゲーム目は絶対取りたかった」(芝田)。第2ゲームは落としたものの、要所では木村のフォアをパワードライブで打ち抜き、エースの貫禄を見せた。

正智深谷戦でチームの勝利を決めたカットの橋本は、決勝2番でも皆川を翻弄。ハイトスのバックサービス、巧みな反転カット、両ハンドでのキレのある攻撃と、抜群のセンスを見せる。そしてダブルスでは、準決勝に続いて起用された三條/梅村ペアが勝利し、優勝を決めた。ダブルスの大阪府予選で予選落ちしたペアながら、左腕の梅村が機敏な動きでパワードライブを打ち込み、三條のバック表ソフトの変化とフォア強打が炸裂した。「ちょっと信じられないですね。正智深谷さんが強くて、選抜でも奇跡の優勝と言われていた。今回も準決勝のオーダーはきつかったですけど、選手が頑張ってくれました」(村田)。

山陽女子も敗れたとはいえ、1・2年生主体のチームでの決勝進出は見事。試合後、開口一番「正直悔しいですね」と語った田代祐大監督。しかし、団体メンバーでは左腕の益岡がただひとりの3年で、エース格の枝松が2年、華々しい活躍を見せた木村と皆川のコンビは1年生と、まだまだ化ける可能性を秘めたチーム。来年も間違いなく優勝候補の一角に名を連ねるだろう。
  • 決勝1番では粘り強く、冷静に戦った芝田

  • 衝撃のインターハイデビュー、山陽女子の木村

  • 三條/梅村はファイト満点のプレーで優勝をたぐり寄せる

  • 四天王寺は3連覇を達成