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速報・現地リポート

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全国高校選手権(インターハイ2015)

女子シングルス5回戦(ベスト8決定戦)、好勝負を演出したのはカットの選手たちだ。

まず四天王寺・団体優勝の立役者、橋本と就実の奥下の一戦。フォア表ソフトの奥下のカット打ちは非常にミスが少なく、さらに安定したツッツキと機を見て放つバッククロスのフォアスマッシュで、橋本の堅陣を打ち抜く。試合は一進一退の大激戦となったが、橋本のカットの安定性がわずかにまさった。勝った橋本がベンチで涙を流すほど、厳しい戦いだった。「苦しい試合だったけど、今まで頑張ってきた分、悔いのないようにと思って戦った」と試合後の橋本。

正智深谷の牛嶋と希望が丘の中澤も、ゲームオールの熱戦。カット打ちにミスが多く、第4ゲームを1ー11で落として追い詰められた中澤が、開き直った連続強打で最終ゲームに持ち込んだ。感動的な頑張りを見せた中澤だが、牛嶋は最後まで崩れず。
佐藤の途中棄権という残念な結果になったとはいえ、福井商業のエース山本のカット打ちも特筆に値する。「もともとカットマンは得意、思い切ってやるだけでした」という山本、抜群の集中力と伸びのあるフォアドライブで、確実に佐藤のカットを攻め、佐藤得意のバックドライブも堅いブロックでシャットアウト。

明日の女子シングルス準々決勝の対戦カードは下記のとおり。四天王寺はなんと4人がベスト8入り。木村は団体準決勝ラストで敗れた牛嶋(記録には残らず)、芝田も同じく団体準決勝2番で敗れた平との再戦にリベンジを期す。

●女子シングルス準々決勝
田口(正智深谷) vs. 三條(四天王寺)
木村(四天王寺) vs. 牛嶋(正智深谷)
山本(福井商業) vs. 橋本(四天王寺)
平(正智深谷) vs. 芝田(四天王寺)
  • カットの橋本を最後まで苦しめた奥下

  • 山本のフォアドライブはバウンド後にグッと伸びる

  • 中澤(手前)、敗れるも猛烈なファイト