●女子団体準決勝
〈日本 3ー1 北朝鮮〉
伊藤 ー4、ー6、ー7 キム・ソンイ○
○石川 6、8、5 リ・ミョンスン
○福原 5、6、ー2、6 リ・ミギョン
○伊藤 ー4、8、ー18、7、7 リ・ミョンスン
壮絶! 4番伊藤がリ・ミョンスンとの大激戦を制し、日本が2大会連続の決勝進出!
中盤から、トップのキム・ソンイ戦のような正攻法でのカット打ちではなく、バック表ソフトのストップとツッツキ、両ハンドのループドライブでリ・ミョンスンをかく乱。満足にカットをさせないのが伊藤美誠のカット打ち、そのスタイルが戻ってきた。
しかし、第3ゲームは9ー10からリ・ミョンスンが6回、伊藤が3回のマッチポイントを取り合い、18ー18まで競り合う。伊藤の勝負を賭けたスマッシュがわずかにオーバーし、あと一本が遠い。結局、このゲームは18ー20でリ・ミョンスンが奪う。
並の15歳なら、ここで気落ちしてガタガタ崩れてしまうところ。しかし、第4ゲームの出足から、疲労感も見せず、気落ちもせず、フォアスマッシュをたたき込んだ伊藤はやはり常人ではなかった。第4ゲームを取り返し、最終ゲームは3ー1のリードから3ー3。ここから7ー7まで、まったくスコアが離れない。息を止め合うような究極のシーソーゲーム。先にギブアップしたのはリ・ミョンスンだった。連戦の疲労も相当あっただろう。7ー7から精密なカットにミスが続き、10ー7。
最後、リのボールがコートをオーバーした瞬間、大きくガッツポーズをしてしゃがみ込んだ伊藤。あとは涙、涙。本当に、本当によく頑張った!