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世界卓球クアラルンプール大会速報

●女子団体準決勝
 〈中国 3ー0 チャイニーズタイペイ〉
○丁寧 6、7、4 陳思羽
○李暁霞 9、13、2 鄭怡静
○朱雨玲 7、6、2 鄭先知

 これが世界団体準決勝のスコアか。中国がチャイニーズタイペイをオール3ー0のストレートで下し、決勝進出。明日14時30分(日本時間15時30分)から、日本女子との大一番だ。

 トップ丁寧は相変わらず強烈な回転量のフォアドライブで、陳思羽を圧倒。序盤からしゃがみ込みサービスも繰り出し、早めに勝負をかけた。第3ゲームは0ー1から9点連取と圧倒した。

 2番李暁霞、さすがにかつてのような超前陣両ハンド、必殺のシュートドライブは影を潜めたが、強烈なバックドライブとコースの厳しいバックハンドで鄭怡静をバックサイドに縛り付け、流れを渡さない。第2ゲームは10ー6から10ー10に追いつかれるなど、ややもたついたが、15ー13でこのゲームを奪い、第3ゲームは第1試合と同様、ワンサイドの内容だった。

 3番に孔令輝監督が起用したのは朱雨玲。2番手の劉詩ウェンを控えに回し、リオ五輪の代表3番手を争う李暁霞と朱雨玲をテストした形だ。タイペイは今大会、活躍を見せる鄭先知。安定したバックドライブから、バック対バックを軸にラリーを展開し、両ハンドの強打を混ぜるスタイルは朱雨玲によく似ている。しかし、回転量とスピードでは朱雨玲が二段、三段は上。こちらも第3ゲーム、1ー2から朱雨玲が10点連取と、実力差は明らかだった。

 中国の壁に跳ね返されたタイペイだが、エースの鄭怡静のプレーは今大会を通じて安定しており、課題だったカット打ちも克服。準々決勝の香港戦でラストを締めた陳思羽、今大会で第3集団から抜け出した鄭先知は自信をつけた大会となった。アジアの強豪として存在感を示した。
  • かなり体重を落とした感のある丁寧、軽快な動き

  • 勝利後はコートの後ろですぐインタビュー

  • 仁王立ち、李暁霞

  • 3番に出場したタイペイの鄭先知