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全国高校選手権(インターハイ2016)

 女子学校対抗でベスト8に何度も入りながら、ベスト4にあと一歩届かなかった横浜隼人。今年は「あと一本」まで迫りながら、まさに紙一重の差で涙をのんだ。
 山陽女子戦のペースは、むしろ横浜隼人が握っていた。エースの笹尾は、フォアドライブのクロスとストレートへの打ち分けが抜群で、光根とのダブルスでも試合中盤から相手に待ちを絞らせず。応援でも声を枯らしながら、懸命にチームメイトに声援を送った。

 しかし、山陽女子は後半に底力を見せた。2台進行で試合が進む中、まず5番に起用された1年生の真鍋がゲームオール9点で勝利。第3ゲームを11ー0で取った後、第4ゲームは0ー7と大きくリードされ、試合の流れは最後まで読めない。それでも真鍋はロングサービスを積極的に出し、両ハンドで思い切りよく攻めた。第5ゲーム10ー6から10ー9まで挽回されたが、最後の一本はネットインでねじ込んで決着をつけた。

 この時、隣の4番は枝松と杉本が、まさに最終ゲーム終盤の大詰め。3月の高校選抜では杉本が勝利していたこの一戦。成長著しい杉本が、切れ味鋭いフォアドライブを連発すれば、枝松は深く切ったツッツキからフォアストレートへのカウンターを決める。最終ゲーム、杉本は10ー9でマッチポイント。横浜隼人、ベスト4入りは目前だったが、ここで枝松が杉本のフォアサイドを打ち抜き、ジュース。さらに2点を連取して、逆転でチームに勝利をもたらした。

 試合後、涙を見せた杉本、そして横浜隼人の選手たち。しかし、関東チャンピオンとして、積極一貫の素晴らしい戦いを見せてくれた。来年こそベスト8の壁を打ち破りたい。
  • ファイター笹尾、チームのために全力投球

  • 着実に成長している杉本、4番はあと一本……