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全国高校選手権(インターハイ2016)

●男子学校対抗準決勝
愛工大名電 3−1 遊学館
○髙見 9、7、-7、11 出雲
○木造 8、6、-10、7 三上
 松山/木造 5、-8、-6、8、-10 出雲/五十嵐○
○松山 -8、8、10、9 村田
○田中 3−0 五十嵐

男子もうひとつの準決勝は大接戦の上、愛工大名電に軍配があがった。
前半のシングルスで高見が値千金のプレーで出雲を下すと、エース木造もゲームを落としながらさすがのプレーを見せる。
このままストレートで勝利かと思われたが、遊学館も負けじとダブルスで意地を見せる。実は松山/木造に相性が良いという出雲/五十嵐。1カ月前に行われた中部日本選手権ではストレートで勝利しており、遊学館の植木監督の中では「ダブルスは絶対に取れる」という確信があった。

競り合いながら、ガッツポーズで鼓舞し合い、出雲/五十嵐が僅差で勝利。後半2台進行のシングルスが始まる時には遊学館有利か?という空気が流れていた。
その空気を一変させたのは5番に登場した1年生の田中佑汰だ。成長著しい五十嵐を相手に圧倒のプレーを見せた。特にコース取りが素晴らしく、強烈なボールで五十嵐のミドルを狙い、詰まらせたと思ったら、さらに速いスピードのボールが両サイドを遅う。噂に違わぬスーパールーキーが準決勝5番という大舞台で素晴らしいポテンシャルを見せた。
田中がストレート勝ちし、勝敗は決したが、4番で松山が勝利したため、記録には残らない。

「うちの五十嵐も成長していると思ったけど、田中がここまで強くなっているとは思わなかった。情報不足です」と遊学館の植木監督も驚いた成長ぶり。決勝でキーパーソンになるのは田中かもしれない。

敗れた遊学館は、前半の出雲の失点が誤算だった。
「彼はメンタルが崩れやすい。インターハイ中はずっと受け身になっている。プレッシャーに負けて彼らしさがなかった。シングルスは優勝を狙えると思っているので、なんとか吹っ切れてほしい」(植木監督)。
エースとして重責を担ってきた出雲。少しでもプレッシャーを取り除こうと、昨夜はサウナに誘い、ずっと話を聞いたという。
まだ残っているシングルスに向けてチームメイト、監督は全員が思っている。「蘇れ、出雲」。
  • 強心臓・田中が衝撃デビュー

  • 4番で勝って決勝へつないだ松山

  • 五十嵐に引っ張られるように出雲も声を出した

  • 遊学館は6年ぶりのベスト4だが、目指すのは頂点だ