学校対抗の公開抽選は明日30日の16時から行われるため、まずはシングルスのトーナメントを見てみよう。
男子は第1シードに昨年準優勝の木造勇人(愛工大名電)、第2シードに松山祐季(愛工大名電)が入っている。第3、第4には伊丹雄飛(野田学園)と弓取眞貴(希望が丘)。有力校のエースたちが散らばり、挑戦を受ける形だ。
頭ひとつ実力が抜けている木造だが、初優勝への道のりは長く厳しい。大会序盤から学校対抗の単複に出場が義務づけられているエース選手にとって、体力と集中力の持続が大きな課題。各種目で勝ち上がると、ダブルス個人戦のあとにすぐにシングルスのベスト8決定戦のように、種目がタイトに迫ってくるからだ。昨年優勝した三部(青森山田/現専修大)も1・2年生の時は、大会後半は集中力が欠けてしまい、思わぬ敗戦を喫している。それほどインターハイで勝ち抜くことは難しい。
シードには入っていないが、東京予選を1位通過した金光宏暢(大原学園)も有力候補のひとりだ。中学まではJOCエリートアカデミーで腕を磨き、この春に卒業。高校は東京に残り、大原学園へ進学した。日南学園の留学生・龐博の下に入っているダークホースだ。