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全国高校選手権(インターハイ2016)

●女子ダブルス決勝
橋本帆乃香/塩見紗希 ー5、7、ー9、10、13 梅村優香/塩見真希

昨年度2位の橋本/塩見ペアが、後輩ペアの挑戦を退け、涙の初優勝!

塩見姉妹の姉妹対決ともなったこの試合。姉の紗希はバック表、妹で昨年度の全中チャンピオン・真希はフォア表の右シェーク攻撃型。同士討ちでボールに慣れていることもあるが、両選手とも強打に対してもほとんどミスをせず正確にブロックし、片方のペアが押し込んでいたラリーがリセットされる。両ペアともよく声を出し、まったく手加減なし。試合の終盤にはツッツキ対ツッツキの、しびれるような15本、20本と続くラリーもあった。

試合の流れを握っていたのは梅村/塩見。他校のペアが手こずる橋本のバックサービスも全く苦にせず、塩見(紗)のカウンターも中陣から正確にはじき返す。梅村、塩見(真)とも小柄ながら、ダブルスでは懐の深いプレーだった。第4ゲームには10ー9で梅村/塩見がマッチポイント。ここは橋本/塩見が積極的な攻撃で跳ね返し、勝負は最終ゲームへ。

最終ゲーム、梅村/塩見が5ー2のリードでチェンジエンド。橋本/塩見が5ー5に追いついて逆転し、10ー8で最初のマッチポイント。ここから13ー13まで、両ペアがマッチポイントを取り合う。11ー11で塩見(真)のバックツッツキがエッジ、11ー12で橋本のバックカットがエッジ。会場がどよめく。そして迎えた14ー13の4回目のマッチポイントで、橋本/塩見がついに勝負を決めた。ふたりの眼にあふれる涙……!

優勝後、「自分は三冠を狙っていたので、去年も二位だったので優勝しようと思っていたけど、梅村さんのペアには大阪府予選で0ー3ですごい簡単に負けていた。自分たちが年上なんですけど、負けていたから向かっていくしかなかった」と橋本が言えば、塩見は開口一番「よくそんなにしゃべれるね……」とまだ涙。
「とりあえず優勝できてうれしいです。大阪府予選では私のレシーブが本当に入らなくて、何もできないまま負けてしまったので、橋本さんに一本でも多くつないだら絶対取ってくれるという信頼感があった。橋本さんにつなぐことだけを考えていた」(塩見)。妹の真希も、表彰を待つサブアリーナで涙。姉妹とはいえ、プライドを懸けた真剣勝負だった。
  • 橋本(左)/塩見(紗)、優勝を決めた瞬間!

  • 梅村(左)/塩見も3回のマッチポイントを握ったが……

  • 3年生ペア、うれしい初優勝。おめでとう!