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速報・現地リポート

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全国高校選手権(インターハイ2016)

●男子シングルス
2回戦
多田(星光学院) 3−0 岡本(桐蔭学園)
3回戦
多田(星光学院) 3−0 寶金(明徳義塾)

王子サービスの作馬六郎氏の秘蔵っ子。多田選手が男子シングルス2回戦、そして3回戦をそれぞれストレートで勝ち抜き、4回戦に進出した。

多田選手は弊誌卓球王国で連載した作馬氏の連載時、王子サービスのモデルを務めてくれた選手。
代名詞でもある王子サービスからのドライブ速攻、そしてレシーブでは表ソフトでのフリックを武器に、相手を圧倒。
強豪明徳義塾で腕を磨く寶金ですら、レシーブに苦しみ、入れるだけで精一杯の様子だった。

今大会、男女問わずしゃがみ込みサービス自体あまり見ない。サービスを置きに行き、ラリーで勝つ現代卓球に慣れている選手にとって、強烈にかかった王子サービスはストップもチキータもいきづらい。フォアにぬけるロングサービスを見せられてしまうと、怖くてチキータで狙いにいけないのだ。

多田が通う星光学院は大阪府の私立でもっとも偏差値が高い進学校だ。
学校の成績が悪いと王子クラブは練習を許さないため、クラスで5番以内をキープし、部活で週3回の2時間程度、そして王子卓球センターで週3回の1〜1時間半の練習でここまでやってきた多田。
強豪校に比べて練習時間はかなり少ない。しかし、サービスと3球目にしぼり、自分の長所で一点突破する卓球で見事に勝ち上がっている。

「4回戦の松山くん(愛工大名電)までいきたかった。この舞台でやってみたい」(多田)
第二シード松山にどこまで通じるか。秀才・多田が全勢力をぶつける。
  • 強烈な回転がかかっている王子サービス

  • 重い三球目フォアは決定力抜群

  • 寶金を圧倒した

  • ベンチでは師匠の作馬氏が的確なアドバイスを送る