速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

リオ五輪

 リオに来る前にさんざんネガティブな情報を耳に入れられ、周りの人に心配されたが、結局何も悪いことは起きませんでした。
 蚊にも刺されましたがいまだ発熱していません。こちらの蚊は日本の蚊のように大きく赤く腫れません。マイルドです。

 会場でも良い意味でセキュリティーがゆるく、楽です。唯一、最終日のカメラマン規制が厳しくなりました。前日の女子団体の表彰式の後、日本の大勢のカメラマンが日本チームに殺到し、けが人が出たためのようです。でも、交渉したら係の女性がこっそりと違う場所を融通してくれました。
 それにしてもなんで日本の報道カメラマンがあんなに多いのでしょう。その中のひとりに紛れ込んでいるとはいえ、またうれしい限りではあるのですが、海外のメディアやITTFメディア担当のマット君やカメラマンのレミーは「日本のカメラマンはクレイジーだ」と苦笑い。よくわかります。

 観客も卓球を知らない人が多く、サービスの構えになってもウエーブをやったり、ブーイングをしたりしています。
 おそらく、オリンピックだからいろいろな競技を見てみたいという人たちが来ているのでしょう。でも、賑やかで、会場は熱くなるし、特に男子決勝の日本対中国戦で水谷が勝った時は大変な騒ぎになりました。最高の雰囲気でした。

 4年後の東京大会で日本の観客があんなに熱くなれるのかなと思います。このオリンピックの独特の雰囲気はロンドンの時でも、過去のどの大会も同じです。
 全日本選手権やジャパンオープンでやっているように、拍手を強要するのはどうなのでしょう。まあ、こうやって自然に盛り上がるのが本当はいいですが、日本人はシャイだから難しいのかな。

 会場の人、組織委員会のボランティア、タクシーの運転手、みんなが優しかったし、危ない目には遭いませんでした。もちろん、日本みたいに完璧主義な国ではないので、汚い場所もあれば、いい加減な仕事はあります、時間にもルーズですが、だんだん慣れてくると気にならなくなります。
 そんなこんなでリオは、そしてブラジルは優しいラテンの国でした。(今野)