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リオ五輪

 男子シングルス3回戦、水谷隼にとっては初戦となる。相手はヨーロッパの大砲チョッパー、ギオニス(ギリシャ)。バックのぶつ切れカットと、フォアハンドの強烈な攻撃が得意。出足で先取した水谷だが、ギオニスもすぐに反撃。要所で強烈なフォアハンドドライブが炸裂する。
 1−1になっても水谷は慌てない。強いドライブ、回転量を抑えたつなぎ、そして打たれた時のブロックとカウンターに隙を見せなかった。集中力は最後まで切れない。これぞ「世界のトップクラス」のプレーを随所に見せ。4−1で下した。

 明日は地元ブラジルのカルデラノと対戦する。勢いに乗っているカルデラノは20歳の怖いもの知らず。チキータからの攻めや、ラリー戦での打ち合いに強い。今日は、スウェーデンのイエレル、香港の唐鵬に勝った。彼の試合の時には3千人ほどの観客は大声援で、まるでここがサッカースタジアムかと間違えるほどの熱気となる。
 その応援を風にするカルデラノ。敵の応援があるほど熱く燃える水谷。この二人は蘇州の世界選手権で対戦し、水谷は逆転勝ちで、薄氷を踏む勝利だった。あれから1年半経っている。水谷にとって大きな関門を迎える。
 テレビの向こうで卓球ファンは熱い応援を送ってほしい。

  • さすが水谷という試合を見せた

  • やはりギオニスは強かった

  • 小さくてもガッツポーズに力がこもる