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リオ五輪

水谷隼  4(5、6、−11、−8、8、10)2  カルデラノ(ブラジル)

 何千人が入ったのかわからない。とにかく満員に近い大観衆が叫びながら、会場の熱気を作り出していく。卓球会場のリオセントロ・パビリオン3はさながらサッカー場だ。
 出足から水谷はサービスの変化でカルデラノの出鼻をくじく。ラリー戦に強いカルデラノの調子を出させないように台上での接近戦に持って行ったのか。それともカルデラノが打ち気がありすぎてミスしたのか、いきなり2ゲームを連取。
 
 正直、このままワンサイドかなと思いきや、3ゲーム目から息を吹き返すカルデラノ。3ゲーム目をジュースで取ると会場の熱狂とともに水谷を押していく。2−2とタイゲームになると会場は大騒ぎだ。
 水谷がサービスの構えに入ると観客から妨害するかのようなブーイングが襲ってくる。しかし、ヨーロッパでのリーグを経験し、タフなメンタルを持つ水谷は動じない。6ゲーム目は10−8とカルデラノがゲームポイントを奪うが、水谷は勝負強さを発揮して、勝利を勝ち取った。明日、準々決勝でポルトガルのフレイタスと勝負する。
 
  • 勝利の瞬間の水谷

  • 応援団に手をあげる

  • 試合後にインタビューを受ける