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リオ五輪

 過去のフレイタスとの対戦では水谷が圧倒的に分が良いとはいえ、五輪の舞台では何が起きるかわからない。
 それは本人が一番わかっている。ロンドンでは直前の大会で圧勝していたメイス(デンマーク)に完敗した苦い経験を持っている。
 
 出足から水谷の積極性が光っていた。一方、フレイタスもリスキーな戦術をとらなければ勝てないのは承知している。それでもお互いがしのぐためにラリー戦になり観衆を沸かせた。フレイタスに2ゲームを取られたが、最後は実力で押し切った。

「きつい試合から解放されました。フレイタスはアグレッシブな攻撃を仕掛けてきて、戸惑ったけど、途中でうまく流れを変えることができた。次の馬龍との準決勝では悔いの残らない試合をしたい」と試合直後の組織委員会へのインタビューで水谷はそう答えた。

 明日は休養日で、明後日、まず馬龍と対戦。勝てば決勝で、反対側のブロックの張継科とサムソノフの勝者と、負ければメダル決定戦でその敗者と当たる。今のところ、張継科にサムソノフが勝つのは至難の業。そうするとサムソノフが出てくるが、水谷は分が良い相手。気持ちを引き締めつつも、水谷は完全にメダルを射程距離にとらえた。
 もし水谷がメダル獲得となれば、男子初の五輪のメダルとなる。