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リオ五輪

●男子団体準決勝
〈日本 3ー1 ドイツ〉
 吉村 ー8、ー3、ー3 オフチャロフ○
○水谷 9、5、10 ボル
○丹羽/吉村 5、ー13、4、5 シュテガー/ボル
○水谷 5、4、4 シュテガー


やったぜニッポン、ドイツを破って五輪男子団体で初の決勝進出!
銀メダル以上が確定!

トップでオフチャロフがものすごい気迫、両ハンドの豪打で吉村を完封すれば、2番水谷も負けじとボルに完勝。前陣での両ハンドドライブに以前ほどの回転量と精度がなくなったボル。過去の国際大会で1勝15敗と大きく負け越している「天敵」を、水谷ストレートで下して1ー1で3番ダブルスへ。

そして勝利のカギは3番ダブルスだった。丹羽が抜群の集中力。吉村のサービスで崩し、クロスへストレートへと鮮やかに3球目攻撃を決めていく。第4ゲームでの怒涛の連続ポイントは圧巻だった。最後も丹羽の3球目攻撃に対し、ボルのブロックがオーバーして2ー1でエース水谷へ。

4番水谷は、出足から完全にシュテガーを「呑んでいた」。台上が弱点のシュテガーに対し、ミドルへの正確なストップで3球目攻撃を完璧にシャットアウトし、逆にサービスからは確実に3球目攻撃を仕掛ける。ラリー戦になっても、すぐ中陣に下がるシュテガーの攻めは遅く、水谷に対して怖さはまったくなかった。第1ゲーム、第2ゲームとも5ー1、7ー3と完璧なスタートダッシュを決めて連取。

第3ゲーム、ドイツベンチにもすでにあきらめのムードが漂う中、2ー1からシュテガーのロビングをシュートするスマッシュで打ち抜き、3ー1となってドイツがタイムアウト。しかし、水谷はさらに9ー1と一気にリードを広げた。「どうだ!」とばかりに両手を広げてガッツポーズを決める水谷。10ー1のマッチポイントから10ー4となったが、最後はシュテガーの中陣での粘りをフォアドライブで打ち抜き、その場に倒れ込んだ。

満面の笑顔で抱き合い、観客の声援に応える日本男子チーム。ロンドンでの悔しさを払拭する勝利だ!
  • 勝利を決めた瞬間の水谷

  • 歓喜の日本チーム。初の決勝進出