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リオ五輪

●女子団体・銅メダル決定戦
〈日本 3ー1 シンガポール〉
 福原 4、ー5、ー3、4、ー5 ユ・モンユ○
○石川 10、6、7 馮天薇
○伊藤/福原 ー9、9、1、12 周一涵/ユ・モンユ
○伊藤 9、4、6 馮天薇

日本女子、シンガポールに勝って2大会連続のメダル、銅メダル!!!

会場は日本への声援が圧倒的に多く、雰囲気はまるでホームゲーム。トップ福原、バックハンドをよく決めながらも、ユ・モンユのキレのある両ハンドドライブにフォアサイドを厳しく攻められる。ゲームカウント2ー2の最終ゲームは2ー5でチェンジエンド、3ー6から4点連取されて3ー10。最後は5ー10からバックハンドがミスとなり、ユ・モンユが大きくガッツポーズ。

福原のゲームオールでの敗戦に、日本に暗雲が漂ったが、2番石川が会心のプレーでそれを振り払う。3ー7、6ー9と劣勢だった第1ゲーム、7ー10から両ハンドの火の出るようなラリー戦の連続を制し、最後は3球目バックドライブで打ち抜いて12ー10と逆転。ここから一気に走った。第3ゲーム、10ー7からバックフリックがエッジをかすめ、11ー7でストレート勝ち。
馮天薇、両ハンドのバランスの良いクレバーなプレースタイルが、プラボールになってからは決定力不足が目立った。これで1ー1で3番ダブルスへ。

ダブルスはまだフォアハンドにミスが多く、サービスミスもあった伊藤を、福原が必死のアドバイスでもり立てる。第1ゲームを落とし、第2ゲーム10ー9から伊藤が大きく体勢を崩しながら、バックブロックをエッジでねじ込む。ここを落としていたら危ない試合だった。第4ゲームもマッチポイントをなかなか決めきれなかったが、13ー12の3回目のマッチポイントで決めた。大きな勝利だった。

4番伊藤、まだプレーはベストのものではない。それでも馮天薇のロングサービスはしっかり回り込んでレシーブから攻め、パワードライブに対しては相手のフォアへ流すような表ソフトのブロックでミスを誘う。第1ゲーム、10ー9から必死のブロックで1点をもぎ取り、11ー9。第2ゲームはようやく伊藤らしい緩急が少しずつ出始め、2ー2から6ー2、10ー4と離して、最後は合わせ打ちのカウンターで馮天薇のバックサイドを抜く。

日本、銅メダルまであと1ゲーム。伊藤、5ー5からサービスエース2本で7ー5とし、レシーブから両ハンドで厳しく攻めて9ー5。自分に言い聞かせるようにうなずく伊藤。10ー6でマッチポイントを握り、最後は伊藤のバック表ソフトのレシーブに、馮天薇のバックドライブが大きくオーバー。伊藤、笑顔! 石川、笑顔! そして福原は涙、涙……。

ラスト石川まで回っても、勝利はほぼ確実だっただろう。しかし、伊藤が決めたことに意味がある。準決勝は本当に悔しい敗戦だったが、最後は石川、福原、伊藤と3人が単複で勝利を挙げ、メダルを決めた。今はただ、おめでとう日本女子!
  • トップで福原を破ったユ・モンユ

  • 単複で奮闘する福原

  • 強い。エースの石川は2番で馮天薇に勝利した

  • この試合の勝敗を分けたダブルスでの勝利。日本は勢いに乗った

  • 4番で相手エース馮天薇を破った伊藤。史上最年少のメダリスト

  • 喜びに沸く日本女子