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2016世界ジュニア選手権大会速報

●女子シングルス2回戦
孫芸禎(中国) 10、8、ー5、9、3 早田
金裕珍(韓国) 8、ー10、ー2、10、ー7、8、4 伊藤
チェルノレ(ロシア) 7、6、3、ー5、9 ヴォルフ(ドイツ)
麥子詠(香港) ー9、9、ー11、6、7、6 ルプレスク(セルビア)
ディアス(プエルトリコ) ー6、9、ー10、ー6、8、3、7 エミー・ワン(アメリカ)
ディアコヌ(ルーマニア) 3、5、ー8、5、1 呉憶樺(チャイニーズタイペイ)
マラニナ(ロシア) ー4、9、4、9、ー5、6 
ザリフ(フランス) 4、7、ー9、5、1 ホルムステン(スウェーデン)

日本女子、早田と伊藤が相次いで敗れる波乱……!

まず早田が、女子団体決勝で勝っていた孫芸禎にリベンジを喫した。団体決勝で有効だったバックハンドでの展開も、今度は孫芸禎には通じず。ポーカーフェイスの孫もこの試合は声を出し、相当気合いが入っていた。早田もサービスを出す位置を細かく変えながら揺さぶったが、及ばず。

そして同時に試合をしていた伊藤が、ゲームカウント3ー2とリードしながら金裕珍に敗れた。金はこのゲームオールの試合で全くといっていいほど攻撃を仕掛けず、徹底的に守備重視のカットマン。しかし、巻き込むようなフォアカットのスイングはナチュラルな変化があり、「横回転が入っていたり、ナックルになったり、時々切れていたりする」(伊藤)というクセ球。伊藤はドライブからのスマッシュにオーバーミスが多かった。
また、最終ゲームは2ー4の場面で、相手のボールがダイレクトに伊藤のラケットに当たりながら、審判は「エッジ」と判定。伊藤の抗議も実らず、次の一本もネットインで2ー6。完全に流れをもっていかれた。これで伊藤は今大会のすべての種目を戦い終えた。

「カット打ちは大会前の合宿でもやっていなくて、今朝少しやったくらいでした。最終ゲームの2ー4はしかたないのかなと思います。審判はエッジで入ってラケットに当たったと思っていたけど、ラケットに直接当たっているのは間違いないです。そこでタイムアウトを取ったので切り替えはできたけど、次の一本もネットイン。最終ゲームはついてなかったですけど、まず3ー3になる時点でダメなんじゃないかなと思う。3ー3で勝つのが自分の特徴かもしれないですけど、3ー3だとどうなるかわからない。3ー3になる前に勝ちきれなかったことが反省点です。

 シングルスはとにかく弱かったです。相手がどうこうより、自分が試合に入り切れてなかった。シングルスの目標としては優勝しか見ていなかったし、自分のゾーンの中国選手(袁媛)も隣で負けていたので、最低でもメダルは獲りたかったんですけど。自分が弱いなと思いました」(伊藤)。
  • 伊藤、よもやの敗戦……

  • とにかく粘り強かった金裕珍

  • 早田は孫芸禎にリベンジを喫す

  • クールな孫芸禎がこの試合は燃えていた