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2017世界卓球デュッセルドルフ大会速報

●男子シングルス3回戦
李尚洙(韓国) 9、6、ー11、6、10 張継科(中国)

今大会の第4シードで、13年パリ大会以来2大会ぶり3回目の優勝を狙った張継科。しかし、男子シングルス3回戦で李尚洙に敗れ、ベスト32で今大会を終えた。奇跡の復活優勝はならなかった。

バックハンドの打球点の早さでは中国選手に負けない李尚洙。張継科はかつて絶対的な強さを誇っていたバック対バックの高速ラリーで、なかなか得点することができない。試合展開を見ていてよくわかったが、バック対バックの強さを支えていたのは、勝負所での電光石火の回り込みなのだ。長く腰痛に悩まされ、トレーニングの量が落ちた張継科に、もう回り込むだけの足は残っていなかった。

5ゲーム目に10ー8のゲームポイントから10ー10に追いつかれ、次の1本でフォア前に浮いたボールに対する3球目攻撃がまさかのイージーミス。これで勝負あり。最後はバック対バックのラリーで、バックハンドがネットを弾いてオーバーし、李尚洙が大きく吠えた。

ミックスゾーンでは中国のメディアが遠巻きに見守る中、うなだれながら足早に去っていった張継科。彼が再び世界選手権個人戦の舞台に立つ可能性は……低いものだと言わざるを得ない。リオ五輪後に中国国内で再び火がついた人気。会場を埋めた女性ファンの黄色い声援は、張継科時代の最後の花火だったのか。今後の去就が注目される。
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  • 第4シードが男子シングルスの舞台を去った