●男子シングルス準々決勝
馬龍(中国) 8、10、ー9、5、3 丹羽孝希
許シン(中国) キケン 方博(中国)
男子シングルス準々決勝、世界王者の馬龍(中国)に挑んだ丹羽は、3ゲーム目を奪ったが1ー4で敗れた。10ー8でゲームポイントを握りながら、4点を連取されて逆転された2ゲーム目を取りたかった。
丹羽のバックハンドカウンターをさらに馬龍がカウンター、丹羽が再び勝負を懸けて回り込んだフォアカウンターを、馬龍がフォアストレートにカウンターで打ち抜くなど、恐るべき速攻戦。そしてラリーが速くなればなるほど、最後まで体勢を崩さない馬龍の体幹の強さがものを言った。
しかし、敗れたとはいえ、丹羽は世界選手権に続いて今大会のプレーも光っていた。バックハンドで強い右横下回転をかけ、ゆっくり飛ばす独特のレシーブは、馬龍がネットミスをするほど。5ゲーム目に大きくリードされても、プレーの質は落ちなかった。
男子シングルス準々決勝のもうひと試合、中国勢同士の対戦は、1ゲーム目に許シンが2ー0としたところで方博が棄権。あっけなく許シンの準決勝進出が決まった。