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ジャパンオープン・荻村杯2017速報

●女子シングルス準々決勝
陳夢(中国) 7、8、5、7 平野

平野、4月のアジア選手権決勝では3ー0で勝利していた陳夢に、0ー4でストレート負け。ベスト8で大会を終えた。

世界選手権の準決勝で対戦した丁寧と同じく、陳夢も自分から無理にフォアで仕掛けず、平野のフォアを中心に深く切れたツッツキを集め、平野に打たせてからラリーを展開。相手のボールを利用するだけでなく、自分から得点できるアグレッシブなスタイルを目指してきた平野だが、打たされた時の攻撃力、その後の展開にはまだ課題を残した。コースについても、散らして打つと平野の両ハンドの調子を上げてしまうので、緩急をつけながらうまくコースを縛った。

サービスについても、エースを奪う場面も随所に見られたが、以前ほどは効かなくなっている。そして何より、対戦した陳夢の気迫がすごかった。「世界選手権よりも気合いが入っているのでは?」と思えるほど、1本取るごとに声を出し、平野へのリベンジに燃えていた。
中国に打たされても、さらにそれを上回る攻撃力と対応力を身につけていけるか。本当の中国との戦いは、研究されたここからが勝負だ。頑張れ、ミウ!

★試合後の平野のコメント
「前はサービスが効いて、ラリーでも勝っていたのに、今回は勝てるところがどんどん少なくなった感じがします。サービス・レシーブも相手は全然ミスしないし、ラリー戦でも速さについてこられているので、自分がもっと成長しないといけない。
 試合の中で自分のペースになることはほとんどなかった。バックハンドを振る前に終わってしまった。相手が自分のプレーを封じてきた時に、自分がそこで崩れてしまうので、どこを狙われても強い選手になりたいです。中国に勝つために、もっと対下回転のドライブをしっかり打てるよう、反省して頑張りたい。中国に追いついたかなと思ったけど、やっぱり中国は強い。中国オープンとオーストラリアオープンでは、中国選手に勝てるように頑張りたい」(平野)。
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