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ジャパンオープン・荻村杯2017速報

●男子シングルス準決勝
馬龍(中国) ー5、11、6、ー5、5、5 許シン(中国)

試合中にボールが3回も割れた、馬龍と許シンの華々しい打撃戦は、馬龍に軍配!

許シンが飛び込みざまに叩くフォアフリック、低くうなるような3球目パワードライブを決め、1ゲームを先取したこの試合。打球後に軽快なステップを踏む許シン、調子の良さを感じさせたが、馬龍の壁は破れなかった。裏面ドライブで馬龍のバックハンドと打ち合っても、どうやってもかなわない許シン。フォアで回り込んで勝負しても、打球点が落ちてしまうと馬龍にフォアストレートのカウンターを浴びる。この試合、何度も許シンのフォアを抜いた馬龍のフォアストレートのカウンターは、素晴らしい決定率を誇った。

ゲームカウント3ー2と馬龍が勝利に王手をかけた6ゲーム目、許シンも必死の抵抗を見せるが、4ー4で許シンの飛び込んでのフォアフリックを、馬龍がフォアでスーパーブロック。ボールを見送って、あ然とする許シン。ここから4ー7となって許シンがタイムアウトを取ったが、心が折れたか、これまでの好プレーがウソのようなミスを連発。世界王者・馬龍が決勝へと勝ち上がった。

「ペンホルダーである自分にとっては、幾度かのルール改正が大きな打撃だった。最も大きな打撃だったのはプラボールへの変更だ」。大会初日の14日にインタビューした際、許シンはそう語っていた。打球点を落としたドライブの変化は、チームメイトの馬龍にはほとんど通じず。試合中もゲーム間も、たびたび天を仰ぎ、苦しそうな表情を見せていた許シン。2ゲームを奪いながらも、現時点での実力差を痛感させられる内容だった。
  • 馬龍、これが世界王者のパワー

  • 許シン、善戦するも3位に終わる

  • 最後は馬龍が貫禄を見せつける

  • アリーナ席の中国応援団が熱い視線を送った