●男子シングルス準決勝
樊振東(中国) 7、6、10、ー9、8 水谷隼
水谷、随所に好プレーを見せるも、樊振東に1ー4で敗れた。
1ゲーム目を取りたかった水谷、中盤までスコアは競り合いながらも2本のサービスミスが響き、このゲームを落とす。2ゲーム目は樊振東がフォアクロスの鋭いカウンター、パワードライブの連打などで0ー1から7ー1と7点連取。水谷はボールの違いもあってか、まだサービスのコントロールが完璧ではなく、少しでも台から出ると樊振東にすかさずフォアで攻められる。
3ゲーム目に水谷も反撃。2ー4、6ー7とリードされながら、レシーブから回り込んでバッククロスに打ち抜く好プレーで7ー7に追いつく。さらに8ー10とされながら、3球目フォアストレートのフォアドライブ、相手のチキータを狙い打っての3球目バックハンドで10ー10。しかし、最後はチキータからのバックドライブでフォアサイドを抜かれ、ゲームカウント0ー3と追い詰められる。
4ゲーム目、樊振東が5ー0のリード。水谷、万事休すか。ここからドラマが待っていた。3ー6で樊振東が早いタイムアウトを取ったあと、樊の速攻に触発されたかのように水谷の両ハンドがピッチを上げる。5ー8から逆転して10ー9でゲームポイントを握り、ガツンと切るストップから樊振東を両ハンドで攻め、1ゲームを返す。
5ゲーム目も出足は水谷がリードしたが、5ー3の場面で樊振東がサービスをYGサービスに切り替え、5点連取で逆転。水谷も3球目バックハンドを次々に決めて8ー8に追いつくが、最後は8ー10から長くなったサービスを樊振東にレシーブドライブされ、ブロックミス。3ゲーム目以降は全く互角のプレーを見せながら、1ー4で敗れた。