女子の浜松修学舎の村上選手。
今では珍しくなった日本式の右ペンホルダードライブ型、しかも裏面なし。
本大会でもペンホルダーは見るが、たいていの選手は裏面を貼っており、むしろペン表のほうが数では上。片面ペンドラは実に貴重だ。
女子学校対抗1回戦の4番で貴重な勝ち星を挙げた村上選手。
豪快なフォアドライブとスマッシュ、バックへの下回転は強烈に切れたツッツキを鋭く送る。ペンはバックが弱点と言われるが、切れすぎたツッツキは相手が打ちあぐむほどの切れ味を持っていた。
下回転を無理に打つ必要はない、相手が嫌がるくらいの下回転を作れば良いのだ。
「小さい頃から片面ペンで、指導者がそうだった。彼女はフォアスマッシュがうまくて、バックもプッシュと伸ばすボールがある。バックも多彩ですよ」と浜松修学舎の山本監督は評す。
ばしばしと両ハンドを飛ばす選手が多い中で、クレバーなペンドラに思わず目がとまった。