昨年優勝の早田ひな(希望が丘)は今大会、海外リーグ参戦のために不在。黄金世代と呼ばれる伊藤美誠、平野美宇、加藤美優などの高校生たちもエントリーをしていないために、本命と呼ばれる選手はいない。
第1シードの木村香純をはじめ、塩見真希、梅村優香の四天王寺勢が大会の中心になるだろう。そこに風穴を空ける実力を持つのが、全日本ジュニア女王の笹尾明日香(横浜隼人)。独特の緩急でラリーを作り、ドライブ速攻で畳み掛ける笹尾のプレーは華がある。インターハイとの2冠を達成すれば、卓球人生において大きなステップアップになるだろう。
1年生ではミキハウスJSCから遊学館へ進学した出雲美空、そして昇陽の皆川優香がおもしろい存在だ。ふたりとも全中2位(15年出雲、16年皆川)の実力を持ち、出雲は1年生ながら北信越大会でも優勝。皆川も7月に行われたアジアジュニアでベスト8に入っている。度胸満点のプレーで上位進出する可能性は高い。
ニューヒロインの誕生。それが今大会の女子シングルスの見どころだ。出場しなかった同世代のトップ選手たちを追いかけるためには、インターハイの結果を残す必要がある。どの選手にもチャンスがあるだけに、熾烈な争いは必死だ。
世界ランキングも高い塩見 | 荻村杯U21優勝の梅村も優勝候補 |
四天王寺に風穴を空けたい笹尾 | 女子シングルスベスト32のトーナメント |