インターハイへは20年連続20回目となる遊学館。
これまでの最高成績は3位。ついに歴史の扉をこじ開けた。
「今までは出雲が前半で落としたらダメになっているチーム。でも昨日の東山もそうですが、出雲が落としても今は全員で3点を取りに行ける。特に五十嵐が成長しているので、ダブルスが安定してくれます。出雲は少し消極的になるので、五十嵐がガッツで引っ張ってくれます。ムードメーカーですよ。
川村は小学4年の時に預かって、中学3年生まで私の家に住んでいました。高校は寮がありますが、中学まではないので、私の自宅で暮らしていました。親の気持ちですよね。
出雲も小学5年から預かっています。ふたりは仲が良いので、出雲の涙は川村への感謝と、ふがいない自分に対してなのでしょう。でもまだ明日がありますから今泣いてはダメ。
川村には楽しんでやれと言いました。こんな舞台、なかなか経験できるものじゃない。だから楽しんでこいと。チャンスボールをミスしても、次のボールも思い切り打ちにいく。川村の良さが出たと思います。そして最後は自分の勘に頼ってプレーしなさいと伝えました。
OBもたくさん応援に来てくれているので、『あと一回だけ(決勝)お願いします』と言いました。私も選手も初めての決勝なので緊張すると思いますが、楽しもうと思います」(遊学館・植木監督)