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2018世界卓球ハルムスタッド大会速報

●男子団体予選グループ第1戦
〈ドイツ 3-2 エジプト〉
○ボル 4、5、4 エル-ベイアリ
 フィルス 4、-9、-9、-9 O.アサール○
○オフチャロフ 12、7、-9、6 K.アサール
 ボル -9、5、-10、9、-8 O.アサール○
○フィルス 5、6、8 エル-ベイアリ

 男子チャンピオンシップディビジョンも第1戦が進行中。ドイツ対エジプトはドイツの一方的な勝利かと思われたが、O.アサールが2番でフィルス、4番ではなんとボルに勝利。ボル戦のラストでは、ボルのバックサイドを素晴らしいフォアドライブで打ち抜き、試合を決めた。
 試合はラストをフィルスが締めたドイツが勝利したが、オフチャロフを3番に下げたのはフィルスへの信頼ゆえか、それともエジプトをややあまく見たか。ドイツとしてはヒヤリとする試合だった。

 それにしても、O.アサールの球さばきは実に面白い。サービスはズバッと切って出すYGサービス。レシーブは一発の強打を防ぐストップレシーブが主体で、そこまで厳しさはないのだが、ラリー戦になると強い。194cmの長身で、台から距離を取って中陣に構え、カーブで曲げたり、シュートで流したりと多彩な横回転を加えながら相手の強打を受け止め、チャンスボールには剛球を打ち込んでいく。相手に押し込まれて後陣に下げられても粘り強い。O.アサールに台から距離を取られたら、相手はズルズルとラリー戦に引きずり込まれる。まるで流砂に足をくわえ込まれたようなもの……か?(エジプトのイメージに引っ張られすぎですか)。
 ベンチには大ベテランのラシンもいるエジプトだが、さすがにピークは過ぎている。アサール兄弟に加えてもう一枚駒が揃えば、というところだ。
  • フィルス戦は完敗ムードをひっくり返したO.アサール

  • 後ろに下がった時の粘り強さは、相変わらず天下一品だ

  • 第1シードのドイツ、エースのボルがいきなり敗れた

  • 前回大会では悔しい思いをしたフィルス、ラストを締める