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全国高校選手権(インターハイ2018)

●女子学校対抗決勝
 〈四天王寺 3−0 遊学館〉
○宮崎 11、10、9 津隈
○塩見 −5、8、−11、8、10 出雲
○宮崎・高橋 6、4、−6、−6、3 出雲・相馬
 鈴木 − 千葉
 大川(千) − 相馬

 四天王寺、決勝で遊学館に3−0で勝利!
 1995〜2000年に記録した6連覇の記録に並んだ!

 1番に宮崎、2番にエース塩見を配した四天王寺に対し、遊学館はこれまで一度も起用していない津隈(つぐま)をトップ起用。「(準決勝まで出場した)平川も力はあるんですが、四天王寺の選手にラリーに持ち込まれた時に厳しい部分がある。津隈はラリーで良いものを持っているので起用しました」と遊学館の安達監督。思いきった選手起用だった。
 
 津隈は両面から出すしゃがみ込みサービスとバックドライブの連打で、1ゲーム目に10-9、2ゲーム目には10-5と大きくリードしてゲームポイントを握ったが、ここから宮崎が7点連取で大逆転。バックハンドのミスが増えた津隈に対し、両ハンドの緩急とループドライブで巧みに攻略した。

 2番は塩見と出雲のエース対決。フォアサイドを厳しく攻める塩見のバックハンドを苦にせず、コースを突く合わせ打ち、威力あるスマッシュを何本も決めた出雲に十分勝機はあった。しかし、好プレーが続く一方で、ミスも続いた。5ゲーム目、7-4、9-6とリードし、10-9でマッチポイントを握ったが、ここも決めきれず。塩見が3点連取で逆転勝利。

 2番ダブルスに塩見が「頼むで!」と声をかけ、勢いづく四天王寺ベンチと、意気消沈の遊学館ベンチ。3番ダブルスでは、四天王寺ペアが2ゲームを先取してから2−2に追いつかれたが、最終ゲームは四天王寺ペアが3−2から10−2まで一気に突き放し、女子複チャンピオンペアの出雲・相馬を下した。相馬のカットをよく見極め、左腕の高橋が出雲のスマッシュもよく返して、宮崎の強打を引き出した。

 これが伝統の力か、決勝の舞台を知り尽くす強さか。四天王寺が才気あふれるタレント軍団・遊学館に貫禄の差を見せた。一方、敗れた遊学館の安達監督も「秋の国体で大阪にリベンジしたい、そして来年は日本一を獲ります」と力強く宣言した。
  • 2番で出雲に逆転勝ちした塩見

  • 3番ダブルス、宮崎・高橋が優勝を決めた!

  • しゃがみ込みサービスを操る津隈、トップで健闘

  • 出雲は最終ゲーム終盤のリードを守り切れず、惜敗

  • 6連覇の四天王寺、団体戦での強さを存分に見せつけた