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全国高校選手権(インターハイ2018)

●女子シングルス準決勝
塩見真希(四天王寺) 8、13、9 高山結女子(札幌大谷)
野村萌(愛み大瑞穂) 8、10、14 相馬夢乃(遊学館)

女子シングルス決勝の対戦カードは、塩見真希vs野村萌に決定!

塩見は1ゲーム目に4−7、6−8と中盤でリードを許したが、ここから5点連取で逆転。「リードしてても追い上げてくるし、大事なところで絶対に一本取ってくる。私は取らないと、取らないとと思って勝ち急いでしまったのが負けの原因」と試合後に高山は語った。高山の両ハンドドライブは威力十分だったが、相手が決めにいったボールをシャットアウトする塩見の守備力は抜群。ここ一本に強い。

そして野村は、ここまで大活躍のチョッパー相馬に見事なストレート勝ち。
バック面表ソフトの野村は、序盤から無理にフォアドライブで攻めるのではなく、フォア前にサービスを出してフォア面表ソフトの相馬に軽くレシーブさせてから、バックハンドでコースを突いたり、ツッツキで振り回してからバック強打とスマッシュで狙い打つ。誰もが嫌がる相馬のナックルボールが、野村にはチャンスボールになった。

相手のドライブに対しては高い守備力を発揮し、カットの変化も巧みな相馬だが、野村に対しては変化をつけられず、反撃のタイミングも見出せなかった。3ゲーム目、10−9としてから5回ものゲームポイントを握ったが、14−14に追いつかれ、最後もミドルに野村の強烈なスマッシュを浴びた。

「これまではずっと出雲さんと一緒だったけど、シングルスで台数が少なくなって、今までで一番緊張した」と試合後の相馬。大物感を漂わせるスーパー1年生にも、インターハイの魔物は襲いかかった。「スマッシュで狙われるので、コースを厳しくして対応したかったけど、うまくいかなかった。出足があまり良くないところがあるので、1ゲーム目から3ゲーム目くらいのプレーができていたら、もっと良い試合ができていたと思います」。1年生での決勝進出はならなかったが、まだまだ伸びてほしい逸材だ。
 
決勝は塩見真希対野村萌。優勝候補筆頭の塩見が勝負強さを発揮するか、野村の必殺バックハンドが堅陣を打ち抜くか?
  • 塩見、接戦での勝負強さは抜群

  • 初のランク入りから3位に躍進した高山

  • 野村、地元で決勝に躍進。相馬戦は圧巻のプレーだった

  • 相馬はこの敗戦を糧にしてほしい