速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

全国高校選手権(インターハイ2018)

●男子シングルス決勝
戸上隼輔(野田学園) 10、13、-6、9 田中佑汰(愛工大名電)

一進一退の攻防の中で、サービス・レシーブの組み立てが勝敗を分けた。
昨年2位の戸上がリベンジ。野田学園初のシングルスの優勝を達成した。

今年の東京選手権決勝で相対している両者。その時はフルゲームで戸上が勝利。しかもゲームカウント1−3からの大逆転だった。田中にとって戸上は「競るけど勝てない」鬼門の相手。

今まで勝ったことがない田中は、戸上対策を考えてきたのだろう。しかし、「意識しすぎて細かくやりすぎた」と試合後に語った。
戸上に強打を打たせたくないから、ストップで展開していくが、ぶち切った戸上の下回転に対しネットミスをしてしまう。
チキータで狙おうとすると、今度はナックルサービス。そして時折ロングサービスを見せることで、田中に台に入らせない。配球は完璧だった。

2ゲームを連取された田中、3ゲーム目も5−2とリードを許し、すかさずタイムアウト。
5−5に追いついて、6−6から5連続ポイント。大きなガッツポーズ、田中はまだ死んでない。

大胆に行きたかった4ゲーム目。田中の小さいミスが少しずつ点差を広げていく。
ここで決めるぞ!と戸上はバック対バックの打ち合いで、的確にミドルを攻めるなど、冷静なコース取りで点数を重ねていった。
9−8でフォア前へのサービスを強気のフォアフリック。
最後はサービスエースで取り、両手を広げて拳を握った!

「試合前から絶対に競ると思っていました。競った場面でも自分のプレーができた。団体・ダブルスで負けて苦しい大会だったけど、シングルスで優勝できて少しは貢献できたかな。昨夜はいろんな人からメッセージをもらって、絶対に優勝しようと思っていました。野田学園のOBの方々にも喜んでいただけるとうれしいです」(戸上)

プレーに似合わず、普段は優等生。
「いろんな人のアドバイスを全部聞くんです。でも取捨選択はできない。本当に素直な子なんですよ」と橋津監督。

心優しき王者、今年は戸上隼輔がNo.1だ
  • 強打につなげる技術の発展を見せた戸上

  • 田中は苦手な相手に慎重になりすぎたか・・・

  • ベンチの橋津監督に歓喜の抱擁

  • 野田学園の応援団にガッツポーズ!